2008年7期同期会 韓国雪嶽山(ソラクサン)

2008年7期同期会 韓国雪嶽山(ソラクサン)


2008/6/5-6/8 2008年の7期同期会は初の外国ということで韓国3泊4日の旅となった。今回のリーダーは織田、旅行関係は兜、会計は田中健という大阪の精鋭である。
参加者は織田、兜、田中健、河村、井上、姫野、本間、野上、金子、三宅、富士、田中純、泉、竹辺の15名で、残念ながら奥様方は見放され男だけの賑やかな旅となった。

6/5 金浦・仁川−束草(ソクチョ)

東京組は羽田国際空港に7時50分集合、9時20分出発し11時半頃に金浦}空港に定刻通り到着し、今回のガイド崔(チェ)さんの出迎えを受ける。貸し切りマイクロバスで仁川空港へ行き、大阪、福岡からのメンバーと合流。ビールとおつまみも同乗し無事出発の乾杯! 
バスは漢江に沿ってソウルを抜け一路東へ向かう。標識はハングル文字のみのため理解不能、一体どこを走っているのでしょう? 14:30途中ドライブインのような所で軽い昼食をとる。韓国と言えば真っ赤なトウガラシというイメージだが期待に反し普通のうどんであった。これも崔さんのはからいか。
さらに進みやがて束草に向かって太白山脈を越える。今はトンネルが出来ているのだが見晴らしの良い彌矢嶺を越える16:30。しかしながら天候が悪く視界はまったく効かなかった。峠を下りまもなく今日宿泊の大明雪嶺コンドミニアムに到着した17:20。巨大なリゾート施設でスーパーも備えている。
彌矢嶺 大明雪嶺コンドミニアム
夕食の前に織田リーダーの思いつきで洛山寺へまわる18:00。日本海(東海)を見下ろす山の上にあり671年創建の名刹であるが3年前に山火事で焼失し、現在再建中である。日の出を見る名所である義湘台は被害を免れた。屋根瓦の青色が印象的である。
地図によればこの辺りには刺身屋団地という表記が目に付く。Sea Food Restrant街と言う所か。19:10その中のひとつ章沙刺身屋団地の清浄刺身家で夕食とする。店先の水槽には見なれない魚や??というようなものもある。刺身の前にいろいろなモノが何皿もでてくる。なんだか知らないものもあるが結構美味しい。刺身はワサビ醤油かコチジャンで食べる。しかしあまりにも鮮やかなワサビの色にはあきれた。

洛山寺義湘台 清浄刺身家の店先
コンドでは2部屋に分れての宿泊でまさに雑魚寝の状態だが床暖房は快適だった。

6/6 雪嶽山ハイキング‐高城統一展望台見学

朝目がさめると良い天気で正面に蔚山岩、達磨峰の岩山が圧倒的な存在感を見せてそびえている。 今日から韓国は三連休とのことで夜の間に到着した車で駐車場は一杯となっていた。
7時出発。織田リーダーは急遽帰国となり高速バス乗場で別れる。これから後はリーダー不在(集団指導体制?)で楽しむ。
今日の朝食は崔さんのいう「淡雪豆腐」(スンドウフ=苦りではなく海水で作る)である。一帯を豆腐村というらしい。崔玉蘭祖母水豆腐で食事。例によって沢山の前菜がでておからスープのようなものあり美味しかった。
右:蔚山岩、左:達磨峰 淡雪豆腐
トンネルを越えると雪嶽山国立公園の中心部に入っていく。ここでは入園料が必要だが私達は雪嶽山観光ホテル利用のためフリーパス。しかし混雑のためバスが入れずホテルまで歩く。正面にロープウェイのある権金城を望み、雰囲気と歴史を感じさせる山のホテルと言う感じである。
8:45 ホテルに荷物を置いてハイキングに出発する。すぐに大きな大仏のある広場を過ぎ広々とした道を行く。新緑の林がすばらしい。軽装の家族連れ、学生の団体、山登りなどさまざまな人で賑わっている。売店などもありまだ準備中。今日は暑くなりそうなので冷たい飲み物が多い。やがて道は山道らしくなってくるが階段、橋が整備されており歩きやすい。特にタイヤを利用した道はクッションもあり良かった。
この辺りから千佛洞渓谷と呼び、岩に松というまるで水墨画のような景色が現われてくる。岩は丸みを帯びた明るい色で沢山の仏のようにも見える。橋を右岸に渡り階段を登ると9:30飛仙台である。正面にそびえるの岩峰は将軍峰という名でそのオーバーハングした岩壁には何人ものクライマーが張りついていた。ここで休憩とする。姫野、田中純氏はここより引き返し、ロープウェイで権金城へ向かう。
また左岸に戻り少し行ってから振りかえると飛仙台の向かいの岩壁の中ほどに金剛窟がみえる。修行霊場だそうだ。
やがて急な階段を登り鬼面岩の肩につく10:40。鬼面はどこを指すのだろうと大きな岩を見上げる。どうも上流から見るのが正解のようである。谷が大きく左に曲がり五蓮瀧を下に見、道は岩の斜面に沿って付けられている。向かい側は巨大な岩壁で、松の木が映える。またこの辺りには山木蓮の花が多かった。
将軍峰とクライマー 後方に金剛窟

五蓮滝付近の岩壁 山木蓮
しばらく谷筋をたどり工事用の資材置き場を過ぎると陽瀑山荘の対岸にでる。まずは今日の目的地である陽瀧に向かう。12:00割と小ぶりな瀧で河原におり写真を撮ったりしてくつろぐ。そしてでは軽食とビールをと小屋まで戻るが残念ながらそういうものはないとの事。なんとかクッキーだけを手に入れ当座の腹の足しとした。ここから最高峰の大青峰まではさらに4時間の行程である。
ビールがないのでは長居は無用と引き返す。14:10飛仙台の休憩所でやっとビールとちぢみにありつく。イモ粉のちぢみとかで何も入っていないシンプルなものだがキムチと食べるとまた格別。空腹にはとても旨かった 15:20疲れた足を引きずりホテルへ戻る。まるで上高地の奥に昇仙峡の大きいのがあるようで素晴らしいハイキングだった。
五蓮滝付近 陽瀧
またバスに乗り束草から7号線を北へ向かう。1時間ぐらい走って展望台受付があり、名簿を提出して許可を受ける。料金も取られる。韓国の人にはレクチャーが行なわれるらしい。そこからまたバスでしばらく行くと機銃をもった兵士の検問があり高城統一展望台下の大きな駐車場に着く。17:00登っていくと展望台があり中では説明が行なわれていたがハングルなのでパス。外の展望台からは北朝鮮方面が一望できる。境界線は2kmぐらい先である。遠く金剛山が見えるらしいが今日は駄目。駐車場の傍に朝鮮戦争の展示がされている。そうだったんだと勉強不足を痛感する。
統一展望台 向こうに見えるのは北朝鮮
束草に戻り尺山温泉で汗を流す。この温泉はすごく大きく、また混んでいる。入口と出口が別になっており入り口には垢すりたおる、出口には汗ふきタオルが置いてあるという良いシステムだ。
19:40今日の夕食は韓国ではこれという焼肉。排煙装置が面白い。昔の工場で使っていた半田作業の排煙装置と同じ。キャベツが一杯でてくるのが良い。肉は脂身の少ないものを使っているようだ。
雪嶽山観光ホテルへ戻り夜のミーティングでは各自近況報告など。田中健さんからは教養あふれる「日本語における漢字の発音の歴史」というお話をいただき大変勉強になりました。

6/7 束草−月精寺−水原−ソウル

起床後近くの神興寺を訪ねる。古い歴史のある寺である。こちらのお寺の山門には四天王が祭られている。しかも極彩色で表情も明るい。
山門を守る四天王 神興寺から権金城を望む
今日から大型のバスでゆっくりと席を使い7号線を南へ下っていく。朝食は洛山寺の近くのトンホ会館(DONG-HO HUI KAN)で釜御飯。出て来るまでのんびりと待つ。これは韓国時間じゃないよな。田舎時間なのか?でも出てきた釜御飯とても美味しかった。バスの運転手も食べ方を教えてくれた。韓国の人はすごく親切である。
腹もくちくうとうとしている間にバスは五台山の峠を越えて行きやがて月精寺に着く11:40。ここも随分歴史のある寺である。今に残る石塔の前で記念写真。寺に続く参道が木立に包まれ良い感じ。
  12:40月精寺をあとにし高速嶺東道を西へ向かう。利川の近くでSAで休憩し、勝手に軽食をとる。大阪タコ焼きをを売っていて思わず気持ちが和む。
朝食のビビンバ 月精寺石塔

月精寺にて 月精寺にて
高速を降り水原の町に入っていくとちょうどフェスティバルとかで広場にテントが一杯建っていて賑わっている。 16:00世界文化遺産に指定されている華城を見学する。
西将台から入る。孝園の鐘をつく。こちらの鐘は日本のものより大きく、音が長く尾を引く。下って華西門、長安門、華虹門、そして東将台、蒼竜門と城壁に沿って華城をほぼ半周する。
孝園の鐘 華城の城壁に沿って

山門を守る四天王 蒼竜門で記念写真。真ん中がガイドの崔さん
18:00ソウルに向かう。 折りから政府に対する抗議活動で市庁舎前には数多くのテントが立ち並び、世宋路は交通が閉鎖され歩いて19:20やっとコレアナホテルに到着する。 19:50龍水山/雲山(YONGSUSAN&WOONSAN−KOREAN RESTAURANT)で宮廷料理。高級レストランという感じの所で久しぶりの椅子席であった。最近同期でも床に座るのがどうも苦手というのが増えてきた。
ホテルに帰るとホテル前の道路で抗議集会が開かれていた。言っていることは判らないが皆手にロウソクをともした紙コップをもっていて雰囲気は夕涼みのよう。
コレアナホテル前での集会 早朝、デモの人々と向かい合う警官隊
部屋に戻り崔さんも交え盛り上がる。

6/8 ソウル市内見学−帰国

朝早くからデモ隊と警官隊のやり取りなどがあり町は騒然としている。
8:00ホテル前集合。しかし崔さんが来ない。寝坊? 誰だ昨日あんなに飲ませたのは! いや本人が飲んだんだ。 TomNTomsで簡単に朝食。と思ったのは大間違いでなかなか出てこない。これも韓国時間か。いいえ、生地の熟成が必要だとか・・。
9:20清渓川(チョンゲチョン)沿いに歩く。現イ・ミョンバク大統領がソウル市長時代に高速道路を元に戻した川として有名な所である。 タプコル公園を過ぎ、昌徳宮(チャンドックン)まで歩く。ここも世界文化遺産に指定された李王朝の宮殿である。 10:30案内ツアーに従って見学。敦化門から入り、進善門、仁政門、仁政殿 宣政殿 熙政殿 大造殿と宮殿の中心部の説明を受け、後苑に入っていく。芙蓉池周辺で休憩し、不老門を経て戻り、最後に樂善齋をまわり、進善門に戻ってきた。
清渓川 昌徳宮前で

玉座 芙蓉池にて
12:10昼食。冷麺。ここでロッテデパートへ廻る大阪組と別れ、地下鉄で13:00ソウル駅へ。地下鉄の駅から南大門はすぐである。火災から再建中の南大門は足場が組まれ面影もない。南大門市場では「社長、本当のニセモノがあるよ」という元気な掛け声(まあアメ横の雰囲気)。 ファッション店の多い明洞を経て13:40ロッテホテルに廻ると丁度買物を終えた大阪組と再会し、またさよならと判れる。
タクシーで14:20景福宮へ。デモの影響で道路が封鎖されているため渋滞が激しい。。 光化門は現在復元工事中。興礼門には李朝の服装をした警備兵がいた。ここでも日本語案内ツアーで見学をする。ここの案内のお兄さんから儒教の香りがいっぱい。勤政殿、思政殿、慶会楼とまわる。修政殿はハングル文字を創った場所である。さらに奥の香遠亭にまわる頃には雨が強くなってくる。

南大門市場 明洞

景福宮、興礼門前の衛兵 勤政殿とガイドさん
再度タクシーに乗りホテルへ帰る。16:10雨の中を地下鉄光化門駅へ。途中警備の警察官に案内される。ここでも親切。金浦空港までは1700W。
ちぢみ、チャーハンと日本ビール(焼海苔付きで4000W)で乾杯し帰国の途についた。
(竹辺 記)

写真アルバム
三宅撮影写真アルバム