2011年7期 草津‐戸隠行

2011年7期 草津‐戸隠行


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紀行文

2011年度の7期会は5月27日‐29日にかけ草津-志賀高原‐小布施‐戸隠‐長野を訪ねる旅であった。
今回のたびは次の4部作である。

1.天下の名湯「草津」を堪能する。

宿に着くとすぐ湯畑を見に行く。小雨が降っていたがたいしたことはなく散策。もうもうと湯気を立てる湯畑は草津温泉の象徴である。湯滝では少し湯量が少ないかなという声もあったがよしとしよう。湯もみの実演はもう終わっていて見られなかった。温泉饅頭屋のある路地を抜けて西の河原へ向う。河原にゴボゴボと音を立てて湯が吹き出ており手を入れてみるとちょっと熱めの良い湯だった。程よい所でホテルに戻り風呂に入る。とても大きなお風呂で気持ちが良い。露天になっている所は白濁した湯を使っていた。
夕食には地元芸能の披露ということで草津節、湯もみ唄などの踊りが附いた。食事のあとにはロビーでミニ湯もみというのを見物した。
部屋に戻ると恒例の年間報告をする。皆さんの話を肴に差し入れの日本酒がうまい。温泉・料理・お酒・仲間、いいね~。

湯滝 西の河原

2.偉大な自然を堪能する。

28日朝、河村さんが合流。雨は何とか小康状態。今日は貸し切りバス利用だ。草津志賀道路を登っていく。ガスであまり視界は利かない。周りに雪が多くなり白根山、渋峠を過ぎる。横手山スカイレーターの所へ着いたがメンテナンス中で運休。頂上の天気も良くないようなのであきらめる。志賀高原方面は視界が利き、妙高山も姿を見せる。まだスキーを滑っている人もいた。
本来なら360度の大自然を楽しむはずであったが残念。途中平床大噴泉に寄る。白樺も芽を吹き始めた志賀高原を下って行った。

平床大噴泉 妙高山

3.信州に花開いた文化を堪能する。

小布施に到着するとまず竹風堂で栗おこわで昼食とする。江戸時代献上もされた栗が名産である。
次に創業250年の枡一市村酒造で地酒を購入し預けて散策とする。街中は整備が行き届いておりとても気持ちが良い。
栗菓子の老舗、桜井甘精堂にある小さな栗の木美術館を訪れた。信濃の山と田園を描いた絵がよい。
小布施の文化を語るときには欠かせない葛飾北斎の関連施設を廻る。北斎館では祭り屋台などで驚かされた。井上夫人もここで合流し16名が揃う。
次に小布施において北斎を旦那として支え、また画師でもあった高山鴻山の記念館を見学する。そのあとバスで移動し岩松院で天井一面に描かれた八方睨み鳳凰図を見る。圧倒される。
さらに須坂に移動し豪商の田中本家博物館を見学する。子供のおもちゃなどが多数展示されていた。また庭がいくつかあり四季それぞれに見合って設定されている。
須坂からは長野市内を抜け戸隠まで1時間の移動。

高山鴻山記念館 岩松院

4.戸隠神社、善光寺のパワーを堪能する。

戸隠の宿に到着すると小雨の中を近くの中社に参拝する。御神木など樹齢7、800年の大きな杉が聳える。
夕食にはいろいろな山菜の料理で枡一のスクエァワンを味わう。締めは手打ちの戸隠蕎麦である。また食べ過ぎた。
部屋に帰りワイワイやっている所に宿のおじいさんが見え、戸隠の話を伺った。トガクシショウマや蟻の戸渡り、熊肉、鹿肉の味などなど。
翌29日は朝から雨である。奥社大門のところから森林植物園の中を通り水芭蕉園へ行った。花は殆ど終わりだった。植物園では鳥を観察するらしいブループが多かった。そこから随神門の所へ出て参道を奥社へ向う。大きな杉の立ち並ぶ参道である。吉永小百合さんが来てから観光客が随分増えたらしい。奥社まではだんだん傾斜を増す登り坂で一汗をかく。
参拝のあとバスで長野市内に移動し善光寺さんにお参りする。案内人がついてくれて立て板に水の説明を聞き納得。そして本堂にお参りしお戒壇巡り、錠前に有難く触る。
蕎麦定食の昼食のあと解散とする。

奥の院参道 善光寺三門にて

竹辺写真集
(竹辺 記)