八甲田山行

八甲田山行


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紀行文

2011年10月9‐11日、同期の兜さんとその友人を交え三人で八甲田山を訪ねた。以前観光で訪れたときは紅葉にはやや遅くまた強風でロープウェイも欠航だった為、城ヶ倉大橋からの紅葉しか見ることが出来なかった。是非八甲田の盛りの紅葉を見たいと日程を10月10日に設定し宿は酸ヶ湯を予約した。
八甲田は白神山地からも望むことが出来、独立峰である岩木山とは異なり一群の山塊である。裾野を広げ、幾つかの鋭峰を並べる姿は特徴的である。

1日目

青森市街から八甲田ゴールドラインを近づいていくと草原の向こうに雄大な山容を見せてくれる。感嘆の声を上げる所である。裾野の広がるブナ林は薄黄色に色づき始めていた。 まずは八甲田ロープウェイで田茂萢岳山頂駅へ向かう。秋の連休とういうことで長い行列に並ぶこととなった。山頂駅から1時間あまりの遊歩道を歩く。山頂湿原の向こうに赤倉岳、井戸岳、大岳が並ぶ。毛無岱の湿原も見え大分紅葉しているようだ。


山頂駅からの青森方面に拡がる雄大なスロープの眺めも素晴らしい。
初日の夜は板留温泉丹羽旅館で自慢の岩魚料理に満足する。

2日目

城ヶ倉大橋を経て酸ケ湯に向かう。進むにつれ紅葉が目につくようになり、酸ケ湯のあたりは随分と紅葉が進んでいる。
歩き始めるとすぐに赤、黄色の紅葉に囲まれた山道になる。樹によって葉の色づき具合が異なる。自然の造形と色彩に感嘆の声を上げながらのひとときである。足元の悪路もあまり気にならない。
やがて樹高が低く笹が出てくると沢伝いとなり仙人岱に至る。大岳への登りは様相が一変し強風。所々先日の雪が残っていた。大岳は早々に退散し避難小屋まで降りて一息をつく。さらに下っていくと上毛無岱の湿原に出る。気持ちの良い休憩所があり昼食とする。


さらに進んでいくと上毛無岱と下毛無岱を分ける急な斜面の階段に差し掛かる。ここからの紅葉の向こうに池塘が見える景色はすばらしい。居合わせた人によれば定番のポイントとのことである。赤、黄の紅葉と松などの緑、池塘に映る空の青。言葉も無く眺めるだけであった。階段道は渋滞してしまった。
下毛無岱に降りて振り返ると斜面いっぱいの素晴らしい景色が待っていた。そうだ。これが八甲田の紅葉なんだと大満足。


団体も含め登山者の数は多い。その中で元気な女の子の家族グループと前後して降りた。聞いてみると遠野から来た小学3年生のミホちゃんとのこと、こちらも元気づけられる。
毛無岱の湿原を抜けるとブナの黄色の多い林となる。黄葉したブナの大木がそびえる。今日の宿の酸ヶ湯は紅葉に埋もれていた。
宿にチェックインのあと雪中行軍遭難記念碑を訪ねた頃には天気が崩れ雨となった。
酸ヶ湯は白濁した大きな湯船である。いくつも並んだ打たせ湯が気持ちよい。満足感に包まれ舌鼓を打ち、話に花が咲いた。

3日目

朝食は燃えるような紅葉の山を見ながらの食堂で摂る。日いちにち紅葉が進んでいくのがわかる。朝日に照らされた林は一段と華やかさを増していた。

行動記録

2011/10/9 
11:25 新青森駅集合 昼食後八甲田に向う
14:05 八甲田ロープウェイ 長い列に並んでやっと乗れた
14:25 山頂公園
15:35 ロープウェイ山頂駅に戻る 展望台
16:40 下り
    板留温泉 丹羽旅館宿泊
10/10
07:30 宿発
08:00 城ヶ倉大橋
08:10 酸ヶ湯
08:20 登山口
09:37 沢を渡る
09:57 仙人岱
10:46 大岳頂上
11:10 大岳避難小屋
11:50 上毛無岱(昼食)
12:10 
12:27 下毛無岱
13:54 酸ヶ湯
    酸ヶ湯泊
10/11
07:10 宿発 新青森駅へ樫畑さんを送る
09:00 三内丸山遺跡
10:10 青森港
12:28 新青森より
竹辺 記

写真集‐青森満喫(樫畑撮影)

写真集-紅葉八甲田(竹辺撮影)