2012年 7期入部50周年記念合宿

2012年 7期入部50周年記念合宿


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参加者:泉 井上夫妻 大坪 織田 金子夫妻 兜夫妻 河村 竹辺 田中健 野上夫妻 姫野 冨士 本間夫妻 三宅 19名
2012年は我々7期がOUWVに入部して50周年の記念の年である。数え年で既に古希の祝をした者もいるが半世紀前の10代に戻り、当時の合宿気分を味わう企画とした。

5月25日(金)

静岡駅 12:45 - 13:15 日本平(ロープウェイ-久能山東照宮)14:55  15:25 登呂遺跡 16:20 - 16:50 かんぽの宿・焼津
12時35分静岡駅に全員集合、近場の関東組は駿府城見学を済ませての集合である。
今日の目的は久能山東照宮参拝と登呂遺跡見学、マイクロバスにコンビニで仕入れた飲み物を積み込み出発、直ぐに缶ビールが配られる。静岡市街を抜け、曲がりくねった日本平パークウェイを登りロープウェイ日本平駅へ。
久能山へはここからロープウェイで登ると思っていたが下っている。帰ってから調べると日本平駅は269m、久能山駅は145mで納得。晴れていれば駿河湾から遠く伊豆半島、御前崎を望む空中遊覧が楽しめるとのことであるが、残念ながら曇り空。5分程で山頂の久能山駅着。楼門から本殿まで急な石段を登り参拝、さらに山頂近くの神廟まで進む。参拝を終えて博物館で刀剣・甲冑など家康公由来の品を見学、日本平に戻り登呂遺跡を目指す。
バス運転手の説明で右手に久能山を見ながら海岸沿いの道路を走る。登呂遺跡は東名高速道路沿いの街中にあり、すぐ向こうに近代的なコンクリートの建物が見える。
明るい内に遺跡をと記念写真を撮り、弥生人に戻って竪穴式住居の中に入る。水田跡や高床式倉庫の鼠返しに古代人の知恵を忍ぶ。ついで博物館で発掘された土器・石器、屋上から遺跡全体を眺める。


見学後は、津波が来ると逃げる処もないなと思うほど海に近く平坦な道路を焼津へ。
今宵の宿泊は小高い丘の上に建つ「かんぽの宿・焼津」、各部屋から焼津港を始め駿河湾を一望できる。
18時30分からの夕食まで部屋での休息と入浴、2時間の宴会の後、部屋に戻って恒例の年間報告、今年は「孫と病気の話」はしない事とする。
一人10分に横からの突っ込みもあり時間オーバー、夫人からの真相報告は明日の楽しみとし、0時過ぎに就寝。
その後数人は残りの日本酒を片付けたようである。

5月26日(土)

かんぽの宿・焼津 9:30 -(宿送迎車)- 9:55 JR焼津 10:13 -(749M)-10:32JR・金谷 (乗換) 大井川鐵道・金谷 11:01 -(803)- 11:06 新金谷 11:45 -(SL 01 かわね路1号)- 13:06 千頭 13:20 -(寸又峡バス85B)-14:00 寸又峡温泉 飛龍の宿(宿泊) 寸又峡プロムナード散策(約90分) 夢の吊橋・尾崎坂展望台・飛龍橋
出発は9時30分発の宿の送迎バスのため、ゆっくりと起床。晴天の焼津港を眺めて下に降りる。フロントでバス乗り場を聞くと、老人団体出迎えのため予定のバスは無しとのこと。「2ヶ月以上も前から予約、昨日も確認しているのに直前に中止されては予定の列車に乗れない。金谷に10時30分過ぎに着かないと全行程が狂ってしまう。」と交渉、宿の自家用車に分乗となる。第1陣は焼津駅で予定の列車を見送り、第2陣を待つ。ひと列車遅れて金谷駅着。
大井川鐵道の窓口でも切符の発行に手間取り発車5分程前にようやく出来上がる。予約しているのだから事前に揃えておけよと言いたいのをじっと我慢。金谷-奥泉間・寸又峡までのバス往復は「寸又峡温泉開湯50周年記念交通費半額キャンペーン」で2,600円とお得。
金谷からは元近鉄16000系、ゆっくりと写真を撮る時間もなく乗り込む。5分で新金谷、希望者11名でSL発車までの30分間にC12の乗る転車台と機関庫内で整備中のC11を見学。
新金谷からは今回のメイン行程「かわね路1号」、懐かしのSL牽引列車である。編成はC56+客車7両+後補機、7両は重すぎるために電気機関車E10の後押しが必要とか。
4号車オハ47に乗り込むと指定の席には予約した弁当が置かれている。
見学時の説明でもあったが、良質炭を使っているのでトンネルでも窓を閉めなくてもよいほど煙はでない。
現役当時の合宿では、トンネル通過の汽笛に急いで窓を閉め、隙間からの煙に咽せたことを思い出す。 車内販売で追加の飲み物を注文、景色を眺めつつ懐かしの駅弁を頬張る。
車内は適度に汚れていて、2等客車の雰囲気を味わう。途中の家山駅で訓練列車折返しのC11と交換。


1時間20分のSLの旅の終点は千頭駅、写真もそこそこに駅前のバス乗り場へ、予約のおかげで別便が用意されていて全員着席。眼下に大井川や奥泉からは支流をみて進み、寸又峡温泉へ。宿に荷物を置き、一息いれて夢の吊橋・尾崎坂展望台・飛龍橋とプロムナードを散策。急坂を下りて長さ90m高さ8mの吊橋を渡る、下はダム湖、恐る恐る渡り終えると急階段が待っていた。プロムナードに出て、少し登ると尾崎坂展望台。千頭森林鉄道の車両が保存されていた。飛龍橋から先ほど渡った吊橋を眺め、トンネルを抜け「天狗の落ちない大石」を見て宿に戻る。


夕食前に入浴、昨晩に続いて宴会。宿のフロントの男性はニコリともしなかったが、仲居さんも淡々と料理を運んで配っていくだけで愛想なかった。
部屋では、帰ってから孫の質問に答えられるようにとSLやアプト式について「おじいさんのための鉄道講座」、つづいて昨晩できなかった夫人からの真相報告と、にぎやかに時間が過ぎていく。明日は8時過ぎに出発のため23時頃に床につく。

5月27日(日)

  寸又峡温泉 8:15 -(寸又峡バス74B)- 8:45 奥泉 8:48 -(201)- 10:09 井川 -(井川駅周辺散策・中電井川展示館・井川ダム)- 昼食(やまびこ)-井川 12:48 -(204)- 14:32 千頭 14:50 -(SL102 かわね路2号)- 16:10 新金谷 16:32 -(20)- 16:37 大井川鐵道・金谷(乗換) JR・金谷 16:45頃解散
昨日に続いて晴天、バスは途中から乗る人もあり補助席も満杯になる。奥泉で南アルプスあぷとラインの井川線に乗換、軌間は1067mmであるが、トンネル断面の関係で車両は762mmサイズとミニ列車。勾配が多いため、上り下りとも谷側にディーゼル機関車(DL)を連結し客車4両を押し上げる運転方式。次の「アプトいちしろ」駅(海抜396m)と「長島ダム」駅(同485m)間は90‰(パーミル・1000m進む間に90mの高さを登る)の急勾配でアプト式区間となり、さらに谷側に専用の電気機関車2両を連結。両駅では連結・解放風景を撮影に走り回る「にわか鉄チャン」でホームがあふれる。


奥大井湖上駅前後の鉄橋からは直下にダム湖である接岨湖が見える。車窓からダムや湖水など自然に囲まれた奥大井の雄大な景色を楽しみ終点井川に到着。井川は山あいの駅で、ホームも曲がっている。復路の千頭駅で予約の指定券受取りに手間取らないよう事前発行を依頼、昼食を予約した食堂に荷物を預けて、井川ダム付近を散策し、中部電力井川展示館を見学、ダム建設の歴史、内部構造、水力発電の仕組みなどを学び展望サロンからダムを眺める。
少し早めに駅に戻り、予約の食事にビール・日本酒を追加、昼食にする。
帰りの列車は(DL+客車4両の基本編成)×2の10両。1両貸し切りの状態で、昼食とは別に注文した缶ビールを持ち込み、景色を眺めつつカメラに納め、残りのつまみや菓子類を片付ける。


千頭駅からは再びSL列車、沿線の露天風呂から裸で手を振る人が見えたり、車内ではSLおじさん・おばさんのハーモニカ演奏もありにぎやか。新金谷から最後の一駅は元南海高野線用の21000系ズームカーで金谷駅到着。
初日は前半小雨にあったが二日目からは晴天に恵まれ、SLの汽笛や煙“すす”、ゆったりとしたレールと車輪のガタンゴトンに50年前の合宿の行き帰りを思いだし、以前より減ったとはいえビール・酒も適度に飲んだ2泊3日の旅も無事終了。
来年は数え年で全員が70歳となる古希記念の合宿、元気な再会と今年以上にご夫人方の参加を期待して田中健さんへ幹事を引き継いで解散となった。
(野上記)

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