アンナプルナ内院を訪れる

憧れのアンナプルナ内院(Annapurna Sanctuary)を訪ねる

4月10日(水)

日本各地(羽田、関空)⇒バンコック⇒カトマンズ
ネパールに入ると右手には雲の上にエベレストなどヒマラヤの峰々が見えていた。
カトマンズ空港は大混雑で上空で待たされ、荷物が遅れるなどしたが何とかポカラ行きの便に乗れた(!)。
無事ホテル「ダリヤ」にチェックインしてホッとする。
食事のあとはレストランで早速歌唱練習となる。拍手を戴き奏者は満足!

4月11日(木)

8:40 ホテルをマイクロバスで出発。途中の道路が建設中で物凄い悪路。川底のようなところもあった。
10:15 カーレ(1,770m)からトレッキングを開始。
10:30 オーストリアンキャンプ(2,060m)に到着。アンナプルナ連峰の大パノラマが広がる筈であるが生憎視界不良。
11:20 Pothana。Gurung Guest Hause で昼食。たっぷりの待ち時間ののち美味しいパスタを味わう。
緩い登りからさらに下り、そして集落のある街道を歩く。
15:40 トルカ(1,700m)到着。 Hotel Namaste。 


食堂は広くて快適である。
ポカラで購入したワインを戴く。ウン? 何だこの甘さは? (マァそのうち慣れるか!)
食後はオカリナも参加しての音楽会。

4月12日(金)

朝の時間割は 6時:ティー、7時:朝食、8時:出発。
ホテルの庭からアンナプルナ・サウスとヒゥンチュリが奇麗に見えた。アンナプルナ内院はその向こう側にある。うーん、遠いな。
8:00 ラジオ体操を終え、出発。
10:30 ランドルン。大きなイチジクの木が多い。途中私たちを見つけて子供たちが集まってくる。
11:30 モディ川にかかる橋を渡る。バナナの花を見る。
11:50 ニューブリッジ(1,340m)に到着。ロッジはKalpana.


天気も良くビールを飲んだりしてくつろぐ。
夕食には味噌汁が付いた。(しかし味噌だけで具はない!)

4月13日(土)

8:00 雨の中を出発。しかし雨はすぐに止んだ。
9:10 長いつり橋を渡る。278mあるという。何十頭もの荷物を運ぶ馬と一緒である。意外と揺れないものだ。
9:40 ジヌー。
温泉があるというので荷物を置いて出かける。入場料100ルピー。良い温泉だ。帰ってから昼食。


14:20 チョムロン(2,170m)。
ロッジはExcellent View Top(EVT).景色も良くWiFiも充実。マチャプチャレが随分近くに見えるようになった。

4月14日(日)

8:00 出発。
いったん川底まで下り、その後再び登り返しSinuwaで昼食。
午後、雨になる。この辺りから竹が目立つ。日本のものとは違うが雄竹、雌竹があるそうだ。
真っ赤なシャクナゲの大木も多く、きれいに花をつけていた。
谷は険しくなり崖がそそり立っている。


14:30 バンブー(2,130m)
 ロッジはGreen View Lodge. WiFiなし。温水シャワーがあって久しぶりにさっぱりする。
クマさんに味噌汁には具を入れることを教え芥子菜様のものを使った。これで味噌汁らしくなった。
ワイン、歌唱大会は変わらず励行。
ここでシェルパの兄ちゃん(20才位)が竹を切って杖を作っていた、理由はこれから雪があるからと言っていた。

4月15日(月)

8:00 マチャプチャレを見上げながら出発。道は大きな岩が多く険しくなる。
9:10 Dovan
スミレなどのきれいな花も目に付く。
初めて残雪の上を歩く。
11:30 ヒマラヤ(2,900m)。昼食。
午後はガスもかかり、何度か残雪を踏んでいく。


14:15 デウラリ(3,230m).ロッジはShangrila. WiFiあり。
ロッジからすこし行ったところの対岸の岩壁に神がいるという。自然が作った仏様の模様がはっきりと見えた。

4月16日(火)

8:00 出発。
ルートは谷の中を川を渡ったり、岩を跳んだりして登っていく。雪崩と思われる瓦礫の堆積物を横切っていく。地図にはAvalanche Moraineとあった。
大きな雪の斜面を登っていくとマチャプチャレBCのロッジが見えてくる。
10:25 マチャプチャレBC(3,700m) ロッジはGanga Purna View Lodge。




予定では明日はアンナプルナBCまで登りそこに2泊することとしていたが雪崩でABCのロッジが使えなくなりMBCに3泊することになった。というわけでここが最終基地となる。
11:30 荷物を運んでくれた3人のポーター達はここでお別れとなる。
午後、天候が崩れ、ワインパーティーとなりました。

4月17日(水)

4:15 午前中は天候が良さそうという事で早朝よりABCに向かう。
6:00 ABC。ただ一つ営業しているレストランでお茶。天候はどんどん悪くなり雪が降ってくる。風も強い。
ここにあるという記念碑を探し写真を撮る。あとで調べると高名な登山家アナトリー・ブクレーエフの碑であった。碑には彼の言葉が記されていた。

Mountains are not stadiums where I satisfy my ambition to achieve,
they are the cathedrals where I practice my religion.

彼は1997年にアンナプルナで雪崩により死去している。

展望台まで登り写真を撮ったり、氷河を覗いたり。しかしアンナプルナ1は見えない。


下っているうちに天候も回復する。とても変わりやすい天気である。
大休止をとり近くの小さな尾根に登り景色を楽しむ。谷を隔てて荒々しい岩山である。
そのうちにマチャプチャレが見え、そしてアンナプルナサウスが見えてきた。しかし肝心のアンナプルナ1はついに姿を見せず。


10:50 シェルパ3人とはここでお別れ。あとはニモさんとクマさんだけである。
午後から雪模様となった。

4月18日(木)

9:00 今日は最後の日である。幸い天候も良く小屋からもアンナプルナ1が良く見えるようになった。ABCを目指して出発する。
登るにつれ周りの山々がますます大きく聳えてくる。
10;40 アンナプルナBCに到着。


360度白銀の山々に囲まれる。これがアンナプルナ・サンクチュアリーだ。言葉を失う!


11:20 用意してくれた即席麺の昼食を摂る。
レストランの上にあるロッジ群はすべて倒壊し雪に埋もれている。再建は大変だろう。
この頃には上空には雲が増えアンナプルナ1は見えなくなっていった。
13:40 下りは雪が緩んできて滑りながら下った。

4月19日(金)

今日は良い天気。ヘリコプターには都合が良いだろう。
MBCのロッジからもアンナプルナ1、マチャプチャレ、ガンガプルナなどが鮮やかに見えていた。 8:00 2機のヘリコプターに分乗し、両側が絶壁のスリリングな飛行で始まるカトマンズ空港まで1時間の飛行。
そうだ、クマさん置いてきちゃった。


9:40 ホテル ロイヤル・シンギにチェックインし、シャワーですっきりする。
夕方Seagull Nepal社を訪ねた後にネパリ・チューロで宮廷料理を味わう。

4月20日(土)

14:00 ともかく日本に向けてカトマンズを飛び立つ。
翌21日早朝に日本各地に帰着。お疲れさまでした。

写真集(橋本さん撮影)

写真集(竹辺撮影)