本サイト連載した「白い舗道の・夢・駈ける」を大幅に加筆したものです。東京国際女子マラソンのレースを舞台にして、そこに投影される過酷な人間の闘いとマラソンの魅力に迫るスポーツ小説。タイトルも新しく『ラストランー東京国際女子マラソン』とし、電子書籍として刊行です。(https://bookway.jp/modules/zox/index.php?main_page=product_info&products_id=68)
長距離レース、とくにマラソンはおもしろい。人生にひとしいドラマがあります。恋愛にも通じるものがあります。その肉体と精神はつねに不安にさいなまれ、つねに激しく揺れつづけているからです。とくに女性ランナーにとってはマラソンを走ることは恋愛そのものだといってもいいでしょう。白い舗道をひた走る孤独なランナーたちはいったい誰と闘っているのか。
本作品では女子マラソンを舞台にして、ひたすらゴールをめざすランナーたちの心の襞によりそって、内面の葛藤にひかりを当てました。あくまでフィクションですが、この小説を読めばマラソンのテレビ観戦が3倍おもしろくなります。 |
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