舌剣奔る 小説 横井小楠 



竹内書店新社
2001年7月10日刊行
定 価 1900円
ISBN4-8035-0329-X  C0093
判型B6/316ページ
長編歴史小説

「西郷と並ぶ怪物」と勝海舟に畏敬された男
「万機公論」を唱え、近代日本を示唆した男
知られざる「もう一人の幕末異才伝」

 熊本藩士の横井平四郎(小楠)は、若いころから開明的な思想家だったが、保守的な熊本ではかえって敬遠された。
 活躍の舞台があたえられるのは越前・福井藩主の松平慶永にまねかれた50歳のときだった。慶永とともに江戸にのぼって、幕政改革のプランナーとして中心的な役割を果たした。
 福井にあっては産業振興と海外貿易で藩財政を再建、江戸では参勤交代の緩和を実現させた。その裏側には、国家を私物化する徳川中心の幕政への強い怒りがあった。
 幕臣の勝海舟や坂本龍馬など志士たちにも大きな影響をあたえ、幕末にあって近代日本を描ききったひとりの思想家の物語。
Copyright (C) 2001 Takehisa Fukumoto All Rights Reserved.
| HOME |