合成した写真を違和感なく合成したい。


合成した写真をなるべく違和感なく合成したい場合には色々な方法があります。いくつかをご紹介いたしましょう。ただしこれは我流ですので、マニュアルと少々違う点もあるかもしれません。


1.「選択範囲--マッティング--黒マット削除、白マット削除、
 フリンジ削除」の方法を使ってみる。これに示されるように
マッティングの方法には3つあり、フリンジ削除は選択した範囲
にギザギザがあるとき(また色の変化の急激なところ)、その
ギザギザ感を取り除いてくれます。白マット削除は白いバック
の画像から、人物などを切り抜いて来た場合にどうしても切り
抜いた境界線に白い部分が残ってしまうので、それを取り除く
事が出来ます。黒マット削除はしろと反対のことが出来ます。
ただしフロート状態もしくは新しいレイヤーを作っている場合
には使えますが、いちど新規レイヤーを作らずに張り付けてし
まうとこの「マッティング」は使うことが出来ません.


2.レイヤーマスクを使って境界線を微妙にぼかす。
 この方法は結構有効であると思います。やり方としてはレイ
ヤーマスクを使用します。レイヤーマスクとはその名の通りレ
イヤーをマスキングする効果を持っています。一般的に最初、
レイヤーマスクを新規で作ったときは真っ白です。「白は透明」
という事になっています。真っ黒だとイメージ的にも「すべて
を覆いつくす」ということになり、下図のようになります。

左の図は、レイヤーマスクを作成し
た後の図です。矢印で示したところ
がレイヤーマスクと呼ばれるもので
右上のまるで囲んだ所を開いてレイ
ヤーマスクの作成で作ります。常に
アクティブなレイヤーの横に作られ
ます。次の図にいきましょう。

   
   
左の図と右の図どう違うのでしょう。注目すべきなのはシロクマ
の上に左では切り取った後の残りが縁に残ってしまっています。
右の図ではこれは取り除かれています。これはレイヤーマスクを
使用したもので、この時のレイヤーマスクは下図の様になります。
    

左図がそのマスクになります。シロクマに沿って黒いわく状に
なっています。この黒い枠でいらない部分を覆い隠していると
いうイメージになります。
またレイヤーマスクを理解するのにちょうどいいのが右図にな
ります。先ほどもいったとおり黒は覆い隠すというイメージだ
といいましたが、まさにその通りでシロクマの足の部分から胴
体にかけて黒から白のグラデーションになっており、足の部分
は消えて覆い隠されており、白になるに連れて見えてきていま
す。このようにレイヤーマスクはそのレイヤーに対してマスキ
ング効果をかけることが出来るのです。ここで注意したいのは
ある一つのレイヤーについて有効であるので、この図でいうと
下の背景に透けて見えるという感じになります。


その他には違和感なく見せるためには次のような方法を複数使
ってみると良いかもしれません。

1.「フィルタ--描画--照明効果」を使って合成したものと背景
の光の具合を調整する。
2.「イメージ--色調補正--トーンカーブ」を使って合成した物
と背景の画像の色の違いを調整する。
3.合成した画像に影をつけて立体的にする。存在感を持たせる。

などなどが考えられます。とにかく色調と影、そして境界線の
処理を大切に考えることが違和感なく合成するための基本であ
ると思われる。


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