2003/11/05『航空写真を見ること』
図書館はいいものだ。2.3年前から通いつめるようになって、書籍代がほぼゼロになった。と、印刷会社の社員らしからぬ発言だが、別に再販制度などについて語るつもりはないのである。
図書館に行ったときに本探しに飽きると時々ひそかに楽しむことがある。埼玉県の航空写真集を眺めるのだ。それも1981年撮影の。めくるのは勿論わが故郷『鴻巣市』のページである。
航空写真を見ながら1981年の鴻巣を散歩する。よく通った通学路沿いに、ああ、あんな建物が建ってた、あそこは畑だったっけ、と懐かしく道をたどる。ルーペがあると雰囲気が出る。ほとんど判別不可能の我が家も。
81年といえば、自分は小学生、姉たちは中学生、両親は40代である。犬も猫もいた。この写真には写っているはずもないが、それでもこの写真の空間のどこかにまちがいなく若かりし日の家族がその日のその時間を精一杯生きているのだろう。
それを今の自分が眺めているわけでちょっと不思議な気分になる。そしてそのあとなぜか少し元気になるから不思議だ。
なんとなく現在に疲れたときそんなたわいない遊びをするのである。 |