松本智津夫被告公判−坂本事件第1回−
法廷傍聴記
在廷わずか15分! 最短記録更新!
本日2月13日、松本智津夫被告公判でいよいよ坂本事件の審理が始りました。底冷えのする早朝の霞ヶ関で抽選に望んだ傍聴希望者は651名。私も並びました。
法廷では、実行犯岡崎一明に対する証人尋問(検察側主尋問)が行われましたが、松本被告は坂本事件の証言に耐えられないのか開廷早々不規則発言を連発。結局、在廷わずか15分間で退廷命令を受け退廷しました。
ということで、取急ぎ退廷までの法廷の模様を速報します。岡崎証言の詳報は追って。
坂本事件の第1回公判ということで、久々にマスコミの注目をあつめて開廷いたしました。
午前10時開廷予定の法廷は、被告人が入廷したのが10時03分、岡崎証人が入廷したのが10時04分頃。
松本被告は紺色の長袖シャツ(アシックスらしきマークが胸に付いている)。オウムの教義では風呂には入らなければ入らないほど徳が高いのだそうで、紺色のシャツなどを着ると肩の上に白い粉様のものがかなり目立つ。
被告人席に座るやいなや小さな声でブツブツ言い始め、すぐ後ろの弁護団となにやらゴショゴショやっているが、傍聴席では聞取れない。
岡崎証人の尋問が始り、導入部分の一般的な質問をしている最中からブツブツと独り言が少し大きくなり、検察官と証人との尋問のやりとりが聞きにくくなってきた。
最初は無視していた阿部裁判長もさすがに耐えきれず、「被告人は静かに」と2回注意をしたが、松本被告はそれを完全に無視して「ブツブツブツ・・・」。
それでもまだ、岡崎証人の教団内での地位や役割・尊師との関係など一般的なことを聞いているうちはまだよかった。
検察官が「平成元年11月4日未明に発生した坂本弁護士事件について・・・」と今日の本題に入るや、突如松本被告の「ブツブツ」が激しくなる。
阿部裁判長が「被告人は発言をやめなさい」と繰返し制しても松本被告は一切無視。傍聴席の上の方に視線(?)を向けながらさらに大きな声で「ブツブツブツ・・・」
岡崎証言が「麻原の指示によって3人を殺害した」という下りになると、ようやくブツブツがはっきりしてきた。
よほど坂本事件のことを聞くことが耐えられないのであろうか。
裁判長「被告人、やめなさい。これ以上続けると退廷させますよ」
松本被告「阿部裁判長、なぜ認否させないのです」「麻原彰晃に認否させて下さい」
裁判長「認否は弁護団とよく打ち合せしてから。今日は証人の話を聞きなさい。」
松本被告(岡崎証人に向って、かなりハイテンションで)「ウソをついてはいけない。それもウソだ!」「完全にウソをついている」「全部ウソだ」・・・
裁判長「被告人はこれ以上発言すると退廷させますよ」
松本被告(完全に無視してわめき散らす)
−この間も検察官と岡崎証人のやりとりは続いている。
裁判長「被告人は静かに!」
松本被告「退廷させても真実は真実だ」 「阿部裁判長は被告人に認否させると言ったでしょう。阿部裁判長はいないのですか。阿部裁判長は拉致されたのですか!阿部裁判長を出しなさい」「何の権利があるのですか」
裁判長「やむを得ません。退廷を命じます。」
ということで退廷は10時18分。
松本被告が法廷にいた時間は何と正味15分間。 これまで4回の退廷命令の中で最短である。
私の印象としては、坂本事件に関する生々しい証言を聞くのがイヤで、一生懸命だだをこねているようにしか見えない。 弁護団もどうしようもないという風で、特段説得するでもなく、松本被告だけが寂しい一人芝居を演じているという状況であった。
退廷後は、岡崎証人のワンマンショウは綿密なリハーサルを彷彿とさせる極めてスムーズなペースで進行した。
自分だけいい子ぶって他人のことは能弁になる岡崎証言の詳報は近日公開!