「教祖」のけん制に涙の早川被告
松本被告、不規則発言でまたも退廷命令(97/2/14)
松本智津夫被告の第26回公判が14日、東京地裁(阿部文洋裁判長)で開かれた。
坂本堤弁護士一家殺害事件の検察側証人として、新たに事件の実行犯の一人である元幹部早川紀代秀被告が出廷した。
松本被告は入廷するなり「今日認否させてください。駄目なら退廷した方がいい」と阿部文洋裁判長に要求。阿部裁判長が「証人尋問だから聞いてなさい」とたしなめると、ぶ然とした表情で黙り込んだ。
早川証人は、一家殺害について「麻原被告から指示された。最初は坂本弁護士一人だったが、妻子も殺害するように麻原被告が指示を変えた」と証言した。
これに対し松本被告は、「やめとけ」「うそをついてはいけないよ」「正直に言った方がいい」などと横からつぶやいて再三証言をけん制。それに動揺したのか、早川証人は沈黙しハンカチで何度も目を押さえた。
その後も制止を無視して不規則発言を繰り返した松本被告は、午前10時40分、前日に続き退廷を命じられた。
証言内容の詳報は追って。