岡崎被告証人尋問
1999/4/14
本日14日、坂本事件の民事裁判で岡崎一明被告を証人尋問しました。
尋問担当は私瀧澤です。
民事裁判は横浜地方裁判所に係属していますが、岡崎の身柄の関係で東京地方裁判所709号法廷を借りての出張尋問。そのため非公開とされ、傍聴人無しの法廷です。
これまで自己保身的供述に終始し評判のきわめてよくない岡崎被告ですが、昨年10月に死刑判決を受け、現在控訴中であるだけに、従来にない真実を語ってくれるのではないかとわずかながら期待しておりました。しかし、やはり岡崎は岡崎。大筋でのストーリーは変わらず、都合の悪いことは記憶がなくなり、何でも他人のせいにしたがる本質は変わっていませんでした。
尋問の詳細は追って報告しますが、今日初めて出てきた注目すべき証言についてお知らせします。
@死刑判決に対する控訴は自分はしたくなかった。
弁護人からいわれて控訴しているだけ。本意ではない。
A記憶と違っても検察の言う通りに供述することが刑事裁判の正義?!
岡崎被告が坂本弁護士宅のカギを見に行ったのは、刑事裁判では午後9時と12時の2回ということになっているが、これは真実ではない。本当は午後10時過ぎに1回行っただけである。検察官から1回のはずがないだろうといわれ調書上は2回行ったことになってしまった。刑事の法廷でも、検察官から「調書ができている以上その通りに」といわれ、自分の記憶に反しているが調書の通りに証言した。それが刑事裁判における正義だと思っていた。
B一家皆殺しは男の嫉妬から?!
自宅のカギを見に行ったのは、自宅襲撃の準備ではない。駅で待ち伏せしている早川らが坂本弁護士を見落としたこと(早川のミス)を確認するため。
→(推測)当初の計画では帰宅途中の坂本弁護士1人を襲撃するということですから、既に自宅にいるか、あるいは自宅に誰もいなければその日の実行は断念となったはず。ところが、岡崎被告はそれで終わらなかった。岡崎被告は教団の最古参でありありながら、麻原から疎んじられ、村井、新實、早川らが重用されることを苦々しく思っていた。そこで、このとき、駅で見張っていた早川らが坂本弁護士を見過ごしてしまい、自宅に帰ってしまったということを確認するために、あえて危険をおかして、玄関まで見に行ったと考えらる。早川らへの対抗心と麻原の歓心を買おうとした岡崎被告のスタンドプレーが、坂本さん一家3人の運命を変えてしまったことになるのです。
C殺人の容疑者を国外に送り出す神奈川県警のずさん!おまぬけ!!
平成7年4月、岡崎被告は坂本事件に関する供述を始めている時期にもかかわらず、中国に行って中国人女性を結婚しています。2月頃中国語の先生から紹介された女性だそうです。岡崎被告は普通の結婚生活にあこがれ、自分の骨を拾ってくれる人がほしかったのだということ。その岡崎被告の無神経さにもあきれてしまいますが、驚いたのは神奈川県警の対応のずさんさ。殺人容疑者をマークするどころか、「気を付けて行って来いよ」と平気で送り出しているのです。一体どこの世界に殺人事件の容疑者を自由に海外に送り出す警察があるでしょうか。全く呆れてものが言えません。うがった見方をすると、神奈川県警は初動捜査のミスを塗り隠すため、岡崎が中国に行ったまま帰ってこないこと、それにより、坂本事件が迷宮入りすることを望んでいたと思われてもしかたないでしょう。
D麻原は目が見える。
オウムの出版物の色校正などは麻原本人が行っている。左はよくないようだが、右目は普通に見える。
→やっぱりというところです。