端本悟被告 坂本事件について供述
オウム真理教の元幹部早川紀代秀被告の公判が26日、東京地裁で開かれ、検察側証人として出廷した端本悟被告は、「(一家殺害計画については)早川被告から『坂本弁護士をポアする。お前は(弁護士を)倒してくれればいい。後はこちらでやる。』と指示された」と証言。また、「早川被告は割と思い詰めた様子だったので『本気だな』と感じた。」「ポアするということは松本智津夫被告が坂本弁護士の魂を引き上げることだと思った」と述べた。
さらに、坂本弁護士一家殺害事件の直後、松本智津夫被告が「この事件は右翼の犯行に見せかければ終わりだ」と話していたことを明らかにした。
証言によると、松本被告は事件後、現場に指紋を残した恐れのある早川被告らに指紋除去手術を命じる一方「犯行声明を送り付ければ終わりだ」と、事件をカムフラージュする方法を考えていたという。
また松本被告が端本被告を実行メンバーに加えた理由について、端本被告は「口にするのも不快感があるが、麻原から『深い縁だった』と言われた」と述べた。
端本被告は「犯行は麻原の指示に間違いない。言わずもがな」としながら、検察側の尋問が実行の詳細な部分に及ぶと「自分の公判に関係する」として、一部証言を拒否した。
「犯行中、都子さんが何か言ったか」という問いに「『子供だけは』と言ったのを覚えている」と答えるとその後は言葉につまりがちになり、さらに坂本弁護士ら三人の遺体を運ぶ場面に進むと、端本被告は証言台で言葉を詰まらせ、首をうなだれたまま泣き崩れる場面もあった。
MENUにもどる