端本悟証言(96/12/11)
早川被告の進言あり得ない 松本被告調書を否定 <共同通信ニュース速報より>
オウム真理教の元幹部早川紀代秀被告の公判が11日、 東京地裁(竹崎博允裁判長)で開かれ、坂本弁護士一家殺害事件の検察側証人として出廷した端本悟被告が、同事件に関 する松本智津夫被告の自白調書につい て「麻原が早川さんから(殺害を)進言されたようになっていたが 、それはない」と内容の一部を否定し、松本被告の指示であったこ とを強調した。
端本被告は、「当時は重要なことも、細かいこともすべて麻原が決 めていた」とした上で、犯行直前に早川被告から松本被告に対して 「きょうがチャンス。やろうと思う」と打診したことはあり得ないとした。
松本被告について端本被告は、「法廷で毎回見せる態度は自分も情けない。被害に遭った人にはおわびのしようもないが、何で見抜けなかったのか」と後悔の気持ちを表した。
また、六人の実行グループの位置付けは「早川さん、岡崎(一明 )さん、それに村井(秀夫)さんの三人で決めていたような感じ。 岡崎さんは指示に従っていただけでは絶対にない」と証言。
さらに「自分の法廷で岡崎さんが『(坂本事件では)運転手役だった』と 証言した時は『ええっ?』と驚いた」と、岡崎一明被告も早川被告らと同様に事件の中心的役割を果たしていたことを指摘した。