オウム裁判ウォッチャーH氏の法廷傍聴記(#1)
97/1/14
1月14日 林郁男被告に対する公判
岡崎一明の弁護側証人尋問
林被告入信の経過について(これが本題であるが)は素っ気ない返事をするだけだった岡崎、話が脱線し、古参幹部評になると、俄然調子に乗って言いたい放題。
村井について
「IQ180、EQゼロ、思いつき・発想源は麻原と同じで奇想天外なところが似ていた。園児があーしたいこーしたいと言うのと同じ。毎日新聞の地下に爆弾というおかしな話も彼はまじめだった。」
上祐について
「ディベートには長けていたが、人の心をつかむのはちょっと」
新実について
「愛弟子。村井と同じくらいかわいがられていた。日本語の解るドーベルマン」
大内兄妹について
「修行のレベルは高いのに、側近には使われなかった。性格は温厚。妹は処世術がうまい。」
杉本繁郎について
「麻原に無視されてかわいそうだった」
遠藤誠一について
「自分の研究室をあてがわれていた。村井の部下ではなく麻原の直下。修行には耐えられないタイプ。私が59日の独房修行の終り頃、遠藤が入ると聞いたが、翌日入口を破って北海道に逃げた。2〜3週間で戻ったが『いろんな動物が来た』と怖がっていた」
飯田エリ子について
「山本まゆみに次ぐ2番目の愛弟子。女性では都沢と同じレベル」(?)
Q、今後どうすればオウムのような犯罪を防げるか?
A、「教育改革。IQが高ければいいという受験戦争ではダメだ。今の50から60代はダメ。若い人たちに人間の歴史をちゃんと解ってもらうしかない。」「知子、アーチャリー、上祐、石井とその子供を根絶しないと、彼らが出てきたら何十年たっても目的を果そうとする。」
Q、坂本事件について
A、 「(実行犯に選ばれたのは)真島事件、田口事件に関与していたからだと思う。(ポアの論理は)内心は、私たちがやることを間違ったら私たちが危険だと考えた。(事件後)坂本弁護士は地獄に、妻は餓鬼、子供は動物とそれぞれ転生したと聞かされた。しかし田口事件のことなども考えると高い世界には転生されていない。つじつまが合わない。地獄も8段階あって1番下の無間地獄じゃないんだとそこまでついてきた自分のこともあって、正当化させていた。事件後教団バッシングもあり坂本事件について疑われていた時期、一般信者へは特別の説明はせず、マスコミ向けには関係ないと言張っていたが、麻原は一部様なには仮に信徒がやっていたかもしれない。しかしそれは功徳になる、と富士宮総本部の2階で説法していた。」
以前から、法廷では反省の色なく、えーかっこしの態度が際だつ岡崎であるが、今回もいけしゃーしゃーと言いたい放題である。 これが、証言内容だけの文字情報になると、いかにも正直に全てを証言し、教団批判をしているようになってしまうが、実体は単なるお調子者で、ウォッチャー間では極めて評判が悪い。その意味でも法廷傍聴は重要である。