破防法 全員一致で棄却へ 公安審査委員会
(共同通信ニュース速報より)97/01/31
オウム真理教に対する破防法の団体規制請求を棄却する方針を決めている公安審査委員会(堀田勝二委員長、六人)は、31日朝から、東京・霞が関の中央合同庁舎で委員会を開いた。
前日までに準備した決定書案を最終チェックの上、全員一致で署名、棄却を正式 決定する予定だが、再修正の必要を含めて最終的な検討を続けてい る。
公安審は、同日中に決定書の謄本を公安調査庁、教団側双方に送付する予定で、決定の効力は謄本が公安庁に届いた時点で発生。 その後、決定書を公表する。
公安審は、公安調査庁から団体規制請求が出された昨年7月以降 、半年余りにわたって慎重に審査。
その間に破産手続きによる教団解体の進行や、特別手配信者の相次ぐ逮捕、危険物の押収などがあ り、状況が変化。このため、委員の中に適用要件の「教団の将来の 危険性」を疑問視する意見が増え、今月中旬には請求を棄却する方針を固めた。
その後、決定書原案を作成し、27日に委員会を開いたが、委員から細かな表現などについて修正を求める意見が出されたため決定には至らず、表現の手直しなどを進めていた。