- 5 おわりに
いわゆるTBS問題が、坂本事件の「発生」「真相解明」にどのような意味を有するか。結果論ではあるが、それぞれに大きな因果関係を持つことは明らかである。全ての責めをTBSに負わせるつもりはないが、ことの重大さは、人の生命に関わることであり、社長の辞任や謝罪の意の表明で片づけられる性質のものではない。
またTBS問題は、その根本におけるジャーナリズムの抱える問題を如実にかつ象徴的に表している。一人TBSだけの問題でないことも明らかである。もって他山の石とすべき教訓は多い。
ジャーナリズムの使命とそのあり方を真剣に問うことで問題解決の出発となると考える。