メモリアル
<大きさと素材>
全体の高さ約2メートル、幅約1.5メートル、台座の高さは約1.2メートル。
円環は桜御影石。薄いピンク色が、その量感ある造形と相まって、人の肌のような暖かみを出している。
3つの円は、別々に作ってつなぎ合わせたものではなく、大きな1つの石から削りだしたものである。
台座は隆光石。荒く削ったままの風合いが、メモリアルを自然の中に見事に調和させている。
碑文は、セラミック板に文字を焼き付けたもの。
3人のレリーフはアルミ鋳造である。
<メモリアルのデザインに込められた思い>
3つの円環は、一家3人が最終的に一体化することを願い、それぞれが支え合い、一緒に空へ軽やかに昇っていくことをイメージしている。
円環は生命(人権)の象徴である。
円環には縁に小さな凹みが付いている。これは、人間誰しも完全ではなく、不完全だからこそ人間味があり、また支え合いが必要なのだ、という意味が込められている。ただし、当時わずか1才2か月の龍彦ちゃんの円には凹みはない。
<ご協力いただいた皆さん>
デザイン・彫刻 村木 薫
(新潟市)
東京芸術大学美術学部彫刻科、同大学院美術研究科彫刻専攻卒業
現在、NHK文化講座講師、新潟市立美術館「立体造型講座」講師
主な公共制作 沖縄県宣野湾市農協会館壁画彫刻/茨城キリスト教短期大学壁面彫刻/ガルべストン・新潟提携30周年記念モニュメント
石碑施工 株式会社アートライン
(新潟県新潟市)
碑文加工 帝通エンヂニヤリング株式会社
(神奈川県川崎市)
レリーフ加工 伊藤鉄工株式会社
(埼玉県川口市)
名立町現地基礎施工整備 株式会社牛木組
(新潟県西頸城郡名立町)
魚津市現地基礎施工整備 藤田石装株式会社
(富山県富山市)
大町市基礎施工整備 株式会社相模組
(長野県大町市)
新潟県名立町
富山県魚津市
長野県大町市
皆様のおかげで、とてもすばらしいメモリアルが出来ました。
心から感謝します。