事件から2年が過ぎて
40代女性
3月20日にしては暖かく、早朝より霧が立ち込め、東武鉄道は 遅れており、いつもなら間に合うはずのない電車に乗れ、比較的に すいており、今日はついているというスタ−トでした。
乗り換え駅 の北千住に着き、通常ならドア付近にしか居られないところが、次 の電車の乗客により中央にまで押し入れられ、それが運命の分かれ 道になりました。
電車内に異臭が立ち込め、咳きこむ人が出はじめ、夫と共に途中 駅で、サリンの上を歩いて降りました。
入院し、不調のまま退院。退院時、医師より何かあったらすぐ救 急車で病院へ来るよう指示され、自分の身体に何が起こるのか… テレビを見ても、不安と恐怖で胸が苦しくなる日々、寝室のカ−テ ンを引いたまま、電気を昼夜つけたままにして臥しておりました。
1年が過ぎ、自分なりに区切りをつけたつもりでしたが、季節と 重なり、昨年の今頃は辛かったと思い出し、そんな自分にも驚いて おります。現在は、夫と共に視力低下と眩しいことに弱くなり頭痛 があるという程度にまでなりました。
私達にとってこの事件は何だったのか。被害者になってはじめて 社会に目を向けるという平和ボケへの警告のような気がします。
何 の反省もしない松本被告、未だに目を醒まさない信者に対して全く 理解できないし、決して許すことはできない。生涯忘れることはな いと思います。
以上
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