地下鉄サリン事件から3年
1998/3/20

本日3月20日、地下鉄サリン事件から丸3年を迎えました。
今日は、各地で様々な動きがありました。


・早朝から営団地下鉄の霞ケ関駅など死者の発生した駅に献花台が設置され、職員や乗客が花と黙祷を捧げ、犠牲者の冥福を祈りました。

・地下鉄丸ノ内線本郷3丁目駅では、警視庁本富士署の署員が立ち、地下鉄サリン事件で特別手配中の高橋克也、菊地直子ら容疑者の顔写真が入りポケットティッシュを配布。

・8時50分ころ、霞ヶ関駅で高橋一正助役の妻シズエさんが献花台に白菊を供える。
その少し後、橋本龍太郎首相が白菊を献花。昨年の同じ日、何もしてくれなかった首相に非難が出たためか。

・10時、東京地裁104号法廷で、地下鉄サリン事件の実行役とされる林郁夫被告の第26回公判。最終弁論。高橋シズエさんも傍聴に。

・10時半 法務省で、弁護団と被害者が横内正明法務政務次官に面談。被害者救済を求める署名を29145名分提出。横内政務次官は、「この署名は私が代表して受け取った。早速各省庁に伝える。国の求償権を後回しにするための議員立法を政府与党で準備している。現在、衆議院法制局で法文を詰めている。各党にも働きかけてスムーズに成立させたい。この件では反対の党はない。4月中旬を目処に成立させたい。ただ、自治体の債権については地方分権の建前があり強制できない。また税金については「難しい」という反応が返ってくる。地元も被害者であるという意識が強い」。

・11時過ぎ 霞が関の司法記者クラブで被害者の野口美織さん、横山百合子さんの2人が記者会見。「まだそんなことをしているの・・・」。周囲の冷たい視線に悩まされる心情を吐露。

・11時30分 弁護団(宇都宮健児弁護士、中村裕二弁護士、伊東良徳弁護士)と被害者の家族らが東京地裁の司法記者クラブで会見。宇都宮団長は「国による被害の実態調査が全くなされていない」と批判。34歳の被害女性の兄は「妹は今も寝たきり。加害者には社会復帰へのバックアップがあるのに被害者には何も手当されていない」と訴えた。

・午後0時30分 教団破産管財人の阿部三郎弁護士らが霞ケ関駅で献花。「中間配当を7月中にはできそうだ。」
た。