遙かなる電網への道
1997/1/28
影山事務局長には理解してもらえない苦労話、それは、救う会のホームページを見たいと、外付けのモデムを買った1996年11月4日に始まります。
私の富士通デスクパワーSは、元々内蔵モデムがついているのですが、これは 14400なので、パソコン通信はともかく、インターネットには力不足なので した。
そこで、アイワの28800モデムを購入、勇んで外付けしたのですが・・・・
まずは、いくらこのモデムで通信しようとしても、内蔵モデムが「俺を忘れる な」と、出しゃばってきて、いったんは外付けモデムが起動しても、すぐにうま くいかなくなってしまいます。
最初にしたのは、ニフティのサービスへの電話。午前中一杯かかって、 ニフティの設定やら、モデムの設定やら、ニフティで開発した私のアイワモデム のコマンドを入力したりやらしても、結局駄目。
次にしたのが、富士通の有料メンバーズサービスへの入会でした。
ここで、土曜日、日曜日をつぶしていろいろ聞いた結果、「ウィンドウズ95 を再インストールするしかないのではないか」とのありがたいお言葉。
というのは、この時点で、外付けモデムを、パソコン自体が認識しなくなっていた のです。電話の指示でどんなにBIOSの設定をいじっても、モデムの存在を、私のパソ子ちゃんは認識してくれないのです。というか、IRQに、通信ポートが割り込みできないのです。いろいろいじった結果の富士通の方のお言 葉「これはハードの方に原因があるもしれないけれど、HDDをフォーマットし てウィンドウズ95を再インストールすれば何とかなるかもしれませんよ。」
ここにいたって、ついに決意、まずはSCSIボードを購入して、ユーザーフ ァイルをバックアップするためにZIPドライブを購入・接続し、バックアップ をとった上で、「ええーい、やったれえ」と、先々週の日曜日、元々のCドライ ブと、増設した内蔵のDドライブをフォーマットしたのでした。
ところが、それでも駄目・・・。通信ポートが認識されず。エエーイ、どうな っているんじゃ。
ちょうどそのころ、救う会のメンバーによる、坂本民事損害賠償事件の弁護団会議がありました。そこで、パソコンの師と仰ぐ瀧澤弁護士に聞いたところ、「 SCSIボードが悪さしてるんじゃないの。僕も前にSCSIで思わぬところに 障害がでたことがあったからなあ。」との話。続いて「それから内蔵モデムはと っちゃったらいいじゃん。」とのアドバイス。
そうか、SCSIのせいだったのか、内蔵モデムも取ればいいのか。と納得し、 早速富士通に電話して、外し方を聞いてから内蔵モデムを取り外しました。
ところが、次の電話の時に富士通のお方から、「ええっ。取っちゃったんですか。勝手に取ると、改造扱いになって、これからは本当はサービス受けられないんですよお ー。」・・・。な、な、なんということじゃ。わしはその富士通の出張サービス の担当者から外し方を教わったんだぞおー。と言っても「でも本当は駄目なんですう」と言うばかり。
一方、モデムは相変わらず認識されない。
先程の富士通のお方が言うには、「だったら、後から増設した内蔵HDDか、SCSIボードのせいかもしれませんね。」
そうかいそうかい、それなら内蔵モデムに限らず、内蔵HDDもSCSIボー ドも外したろうじゃないかい。
ここまでくるともう意地。
そして、内蔵HDDとSCSIボードを外したのが1月26日の日曜日。
その上で、もう一度Cドライブをフォーマットして、ウィンドウズ95のイン ストールをし直し、それからモデムの設定に・・・。
そして、苦節3ヶ月、ついに通信ポートはIRQにきれいに割り込みされまし た。その後取り付けたSCSIボードもIRQの11にきれいに入りました。
これで大丈夫と思ったら、なぜかニフティに接続しても、インターネットのオ ンラインサインアップをしようとしても、モデムが途中で回線を切断してしまい ます。
「ここまでやって、デバイス、ドライバは問題ないんだから、これはモデムの初期不良じゃ。」そう確信して、ついに、モデムを買った店にモデムを持ち込ん で、他メーカーのモデムと交換させた私でした。
ところが、この新たなモデムでも、パソコン通信の途中、そしてインターネッ トのオンラインサインアップの途中で回線が切断され、サインアップの最後に加 入ボタンをクリックすると、「もでむがけんしゅつされませんでした。」とのメ ッセージ。これが出たのが1月28日午前1時。
ほとんど気力を失った私は、気分転換に30分ゲームをし、1時30分過ぎ、 「これで駄目だったらもうあきらめよう。」と、もう一度インターネットのオン ラインサインアップに挑戦。でもやっぱり最後で「モデムが検出されませんでし た。」ここであきらめかけて、サインアップをキャンセルしたのですが、この画 面の最後に、「再接続しますか。」の画面がサインアップの画面の後ろにあった ことを発見。
ここでひらめきました。「そうか、回線は切断されているけれど、まだウィン ドウズは解放していないから、その後でまたモデムに接続の指示を出すと、「モ デム使用中」ということで検出されずとなるのではないだろうか。
そこで、もう一度ウィンドウズのモデムのプロパティを詳細に見たところ、モ デム切断までの時間の設定にチェックが入っておらず、モデムがしばらくすると 回線を切断することになっていたことが判明。
これをなおして、再度インターネットのオンラインサインアップに挑戦を開始 したのが午前2時頃。
そして、ついについに、午前3時にサインアップに成功したのでした。
このときはもうへろへろ状態でしたが、「ここまできて、救う会のホームペー ジを見ないでなるものか。」との執念に動かされ、坂本事件ホームページを開き ました。
画面のモザイクから、一家の写真が徐々に鮮明になってきたのが午前3時30 分。もうこの時は、画面を抱きしめたくなった私でした。
まあ、何はともあれ、夢にまで見た坂本ホームページへの道のりは、3ヶ月と いう期間と、パソコンのHDDのフォーマットという犠牲の上に、ようやくゴー ルにたどり着いたのでした。 チャンチャン
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よくぞよくぞここまで精進された。もうそなたに教えることは何もない。
さあ、思う存分電網の深みにはまるがいいっ!:師