思春期のまっただ中に絶頂期時代の陽水を聞いていた事は僕の人生に大きな影響を与えました。

思えばあの当時、まだレコードプレーヤーすらうちに無く、親がまだ僕の将来に大きな期待を

持ち(笑) 買い与えた、英会話の教材セットに付いてきた安物の カセットレコーダーが宝物

でした。 どこかで見つけてきたポータブルトランジスタラジオ から流れてくる陽水の歌声を、

カセットレコーダーのマイクに押し当て、決して動かさないように、声を出さないようにして、

録音したものです。 ラジカセすら高値の花の頃、そんな最悪の音質のテープをそれこそ擦り切れ

る迄聞きました。「傘が無い」という曲は、歌の狭間に一瞬シーンとなる部分があります。僕が

録音したテープのこの曲には、ラジオに わずかに混信するどこかの国のニュースらしき音声が

入っていて、しかもそれがあまりにも自然に聞こえてたのでそういう曲だと信じていました。

あの頃は特に音質がどうとか思わなかったのですが、 今考えてみれば16kbpsモノラルのMP3

より遥かにひどかったはずです。あんなに苦労して録った音楽だからこそ感動し、20数年たって

も色褪せない想い出となったのでしょう。 母さん、僕のあのテープ何処に行ったんでしょう(笑)

というわけであの頃の感動を再現してみました。 640kあります。すこし大きいですが我慢して

少々お待ちください。 フラッシュ4 をインストールしているブラウザでのみ お聞きになれます。

「傘が無い」の著作権は井上陽水さん他にあります。 所轄、某団体、その他関係者のみなさま、

問題がありましたら 即刻削除いたしますので、いきなり告訴ー!とかなしね(笑)