ネタばれバリバリ。注意。
- 「空中散歩者の最期」
- いきなり物理学の法則無視かい。
- 「約束」
- 一話目でイメージが固まってしまったため、なんかずいぶんまともに見える。でも、錠剤を素手で触っていじるってのは結構心理的抵抗があると思うんだけどなあ。だからこの推論は成り立たなさそうな気がするんですが。
- 「海に棲む河童」
- 死体の扱いはまあいいんだけど、若いあんちゃんが、人に聞いた昔話をその場で語るのに、「高校生が遠泳に使う」なんてディテールまで語るかなあ。このシチュエーションで語る文脈上にこういうことって乗らないと思うんだが。最後の標準語訳の訳者注はユーモアのつもりなのだろうか。だとしたらセンスがまったくないとしかいいようがないが。
- 「一六三人の目撃者」
- 結局犯人が自分で毒入れましたじゃ、なんか意味あるようなないような。まあ、タイミングの問題でうんぬんってのはわかるけどさあ。
- 「寄生虫館の殺人」
- ズボンの貸し借りって、うーん。いくらいい仲だからってあまりやらないと思うぞ。普通ひざ掛けとか用意しないか?毎日来ているところなんだし。
- 「生首幽霊」
- 第三者が部屋を誤認するなんてことは計画のうちになかったはずなのに、なぜ犯人がわざわざ手間をかけて部屋をコピーしたのかがよくわからないんですが。もともと顔見知りで、酒でも飲みながら話すんだったら別にわざわざ被害者の部屋(のコピー)にする必要はあるまいに。
- 「日曜の夜は出たくない」
- 苦しいとは思うけど、まあ別にいいです。
「オチ」もまあ別になあ。
これで倉知淳の本も二冊読んだし(「星降り山荘の殺人」)どっちも、どうでもよかったから、これでめでたく倉知淳は読まないでいい作家リストに入ったかな。