くぼ しゅんこう
久保 竣公
『魍魎の匣』より
幼少期は福岡の佐井川上流ですごし、青年期は伊勢の下宮の傍で暮らす。
幻想文学の書き手とされているが、京極堂の見立てによると、彼の認識が幻想的なのであって、彼にとってはその作品は日記のようにリアリズムである。
名前はチュウさんの命名。本来は俊公(としきみ)の筈だったが書き間違えたらしい。
母の死後は求菩提山の氏子の60過ぎの老婦人に育てられる。婦人の病によって伊勢の親戚の下へ移り、そこで老婦人は死去。養子となっていた久保は遺産を相続し、寺田兵衛の元へ戻る。
雨宮が連れた加菜子を見てしまい、彼岸へ行きつき、少女をバラバラにし始める。教えを請いに向かった美馬坂近代醫學研究所で解体され、死亡。