くおんじ りょうこ
久遠寺 涼子


『姑獲鳥の夏』より

「線の細い、美しい女だった。・・・印画紙に焼き付けられてしまったような無彩色の女」(関口の第一印象)

『姑獲鳥』の当時28歳だったが、「成長するのを途中で止めてしまった少女のようなあどけなさすら」感じさせる雰囲気をもっていた。

子を産めない体であり、妹の梗子が婿養子をとることとなった。

薬剤師を志したこともある。古典文学が趣味で書棚には(関口に分かる範囲では)『宇治拾遺物語』『日本霊異記』『今昔物語』などの本が並んでいた。

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