ページはいずれもノベルス版
京極堂
「だいたいこの世に面白くない本などはない。どんな本でも面白いのだ。だから読んだことがない本は大抵面白いが、一度読んだ本はそれより少し面白がるのに手間がかかるという、ただそれだけのことだ」 『姑獲鳥の夏』P10
「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」『姑獲鳥の夏』P16
「心霊科学などという猫の産んだ卵みたいなものまでできる」『姑獲鳥の夏』P21
「宗教とは、つまり脳が心を支配するべく作り出した神聖なる詭弁だからね」『姑獲鳥の夏』P23
「意識は、まあ戦国時代の出島みたいなもんだ」 『姑獲鳥』P25
「だからけだものは幸福なのだ」 『姑獲鳥』P26
「君の今見ているもの、聞いているもの、触覚も嗅覚も、何から何まで脳という卸問屋が卸したものなんだぜ。専売だ」 『姑獲鳥』P27
「かくしてこの世に怪異といういい訳と宗教という自己弁護が誕生したのだ」『姑獲鳥』P30
「だから想像力がないというんだよ。どうして、へえ、お釈迦様はそんなに大きな人だったのか、と考えないんだい」 『姑獲鳥の夏』P43
「何がペテンなものか。僕は生まれてこの方、嘘と島田はゆったことがない」 『姑獲鳥の夏』P113
「嘘なものですか。この僕が云うのです」 『魍魎の匣』P664
「幸せになることは簡単なことなんだ」・・・「人を辞めてしまえばいいのさ」 『魍魎の匣』P683
榎木津
「ああ、やっぱり蛙だ」
そして目を伏せた。
「世の中には見てはいけないものもあるんだよ、関君」 『姑獲鳥の夏』P180
鳥口
「茶の道は何とかです」『魍魎の匣』P75
「下心あれば親心」『魍魎の匣』P77
「善哉は急げ」『魍魎の匣』P77
「ウ冠に鹿煎餅なら知っています」『魍魎の匣』P471
「無断も花壇もありません!大変なんです」『魍魎の匣』P557
いさま屋
「河豚よさらば」『狂骨の夢』P37