Tubular Bells
はい、まずはTBからいきましょう。
パート1については例のイントロのフレーズが示すように、複合拍子の部分が多くて、3拍子の部分は少ないようです。
しいて挙げれば、
11.30〜
の部分ですね。ここも4拍子のフレーズと交互に現れてきます。
それに対してパート2は3拍子が主体となってできていると言っても過言ではないでしょう。
0.00〜
のっけから3拍子のドリーミーな部分が延々9分近く続きます。
その後、ハードな部分(Piltdown Manの部分ね)が終わった後、再び3拍子に戻ってきます。
16.30〜
Sailor's Hornpipeに入るまでのこの約5分間、個人的に非常に好きな部分です。
パート1が緊張感溢れる展開なのに対して、パート2がたゆたうようなゆったり感があるのは3拍子の効果でしょう。
Tubular Bells II
えー、順番どおりで行くとハージェスト・リッジなんですが、なぜかTB2です。
TB2は曲名が付いているんで解説やりやすいなー(^^)。まあそれはいいとして・・・・
TB1でのパート1に対応するSentinelからThe Bellまでは3拍子は出てきません。(一部複合拍子にはなっていますが)
でもそれがパート2に相当する後半部になると出てくるんですよねえ。まあTB2自体TB1を下敷きにしているんだから
当然といえば当然なんですけど。
まず、The Great Plain、Sunset Doorの2曲(というかパート)は3拍子になっています。
そしてそれに続くTattoは3連の4拍子ですが、この3連符も3拍子と似たノリをもったリズムで好きです。
(まあ3拍子の変形みたいなものですから。)
で、1曲とばしてMaya Gold、これも3連の4拍子。やっぱりアルバム後半部ではTB1同様に3拍子が多いことがよく分かります。
Tubular Bells III
ははは、やっぱりこのアルバムが次です(^^)。
このアルバム、序盤と終盤が四つ打ちのダンスビートなので3拍子が入り込む余地はありません・・・。
3拍子(6/8拍子も含む)の部分は5曲目Serpent Dreamと9曲目Moonwatchです。
個人的にこのMoonwatchってめちゃめちゃ気に入っています。この曲ってTB2でのMaya Goldに相当する部分で、
アルバムの重要な位置を占めていると思っているのですが、シンセのシーケンスをバックにマイクの「溜め」のギターが
空間を少しずつ埋めていく展開、素晴らしいです。感傷的なメロディーもよくマッチしています。
Voyager
なぜか、このアルバムですわ。
マイクのアルバムの中で多分この作品が最も3拍子系の曲が多いと思われます。
といってもトラッドの曲が半分くらいあるのでマイクの作品として評価するのはどうかとは思いますが、
まあカタイことは言わずに、ね(^^)。
全10曲中3拍子系の曲は5曲。The Song Of The Sun、She Moves Through The Fair、Dark Island、
Wild Goose Flaps Its Wings、Flowers Of The Forest
後半の4曲は4曲連続ですのでかなりのものですね。このうちマイクの作品はWild Goose Flaps Its Wingsだけです。
この曲、リズム体が無いので拍子を取るのがムズカシイのですがよく聴くと3拍子なんですね。
実はこのアルバム、個人的にあんまり聴き込んでなかったので、3拍子曲の多さは意外な発見でした。
あ、いちおうコレ濃度検査検査のほうにもまわしておきますわ(^^;。
The Millennium Bell
今のところマイクの最新作です。このアルバムからは3曲。
アルバム1曲目Peace On Earthは4+2の譜割りの6拍子で、さらに3連になっているところがポイント。
3曲目Santa Mariaも3連の3拍子です。、
Broad Sunlit Uplandsでは最初のピアノの部分は4拍子ですが、後半ハーモニカが入ってくる部分から3拍子となります。
ハーモニカによるセンチメンタルなメロディーが3拍子と絶妙にマッチングしています。
QE2
もう順番関係なしですな(^^;。
このアルバムには9曲収録されていますが、3拍子系は2曲。
Conflictは前半3拍子、中盤4拍子、後半再び3拍子の構成です。バックのアフリカンドラムは同じビートを刻んでいるのが
面白い効果を生んでいます。3分弱のなかにいろんな展開が含まれている曲です。
それに対してMirageは序盤4拍子、その後6拍子となる展開です。
Five Miles Out
このアルバムには大作Taurus IIが収録されていますが、この曲には残念ながら3拍子の部分はありません。
Orabidoo冒頭の2分ちょっと、オルゴールのような音でつづられる部分が3拍子ですね(^^)。
このアルバムの3拍子ってたぶんここだけ・・・。
Mount Teidiも3拍子の要素を一部含んでいるようですが複合拍子なので除外します。(すっごく拍子取りにくいです(^^;)
それにしてもこのアルバムと前作QE2はヴォコーダーとリンドラムが多用されていて時代を感じるなー。
Crises
Crisesの2.20〜3.50とマイクの歌パート"Crises!
Crises!・・・・"が入る直前、直後が3拍子です。
このアルバムではここだけですね。'80年代の作品は3拍子少ないです。
Guitars
EmbersとFrom The Ashesの2曲が3拍子。といっても主題が一緒ですが・・・。