Ommadawn (1975)
オマドーン


Ommadawn

Part One
Part Two

物憂げに遠くをみつめるオールドフィールドの顔写真のアルバムジャケットが印象的な
「Ommadawn」という意味不明のタイトルをもつこのアルバムは、「広さ」と「深さ」を
持ち合わせた非常にクオリティーの高い作品です。

A面(Part 1)はマイク・オールドフィールドというブランドイメージを明確にすることになる重要な部分です。
ドリーミーな導入部から、トラッド風のメロディーが浮き上がっては消えるといった非常に
魅力的な展開をみせ、中盤以降フィーチャーされるアフリカンパーカッションに導かれて
これまた印象的な女性ヴォーカルのコーラス、オールドフィールド独特のエレクトリックギターの音色と
フレーズが聴くものを別世界に引きずり込みます。そしてすべての音が怒涛のように
押し寄せてきて圧倒的なクライマックスを迎えるエンディングには何度聴いても
感動をおぼえます。インスト音楽でこれほどエモーショナルなものはきっとないでしょう。

一転してB面(Part 2)は比較的静かなアコースティック主体のサウンドです。
ここは派手さはありませんが、魅力的なフレーズが満載で聴き応えがあります。
そしてPart2最後の部分、On The Horsebackという歌で締めくくられるのですが、これがまた絶品。
アコースティックギターの弾き語りから、徐々に様々な楽器、コーラスが重なってきて
ドリーミーなエンディングを迎えます。

 このアルバム、オールドフィールドファンの間でも高い評価をうけており、オマドーンが嫌いという人を聞いたことが
ありません。そういった意味でオールドフィールドの入門用としては最適かなと思います。


インナースリーブの写真。アルバムに参加したメンバーが写っています。


おまけ(^^;
このアルバムから使用楽器にシンセサイザーが加わっています。
以後、シンセによるフルートサウンドが彼のアルバムでよく聴かれるようになります。

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