The Songs Of Distant Earth (1994)
遥かなる地球の歌


The Songs Of Distant Earth

In The Beggining
Let There Be Light
Supernova
Magellan
First Landing
Oceania
Only Time Will Tell
Prayer For The Earth
Lament For Atlantis
The Chamber
Hibernaculum
Tubular World
The Shining Ones
Crystal Clear
The Sunken Forest
Ascension
A New beggining

 WEA移籍後の2作目となる本作はアーサー・ C・クラークの同タイトルのSF小説を題材とした
トータルアルバムとなりました。アルバムは曲タイトルとしては
17曲から構成されますが、実質ノンストップの組曲形式であり、
前作Tubular Bells Uのスタイルを引き継ぐものになっています。
ここで聴かれる音楽は従来のオールドフィールドのスタイルをベースにして、当時流行であった
(といっても最先端ではなくなっていましたが...)グランドビートとグレゴリオ聖歌
(いわゆるエニグマサウンド(^^;)を取り入れたものです。
エニグマのマイケル・クレトゥはオールドフィールドのIslandsで共同プロデュースをやっていたことも
あり、昔からの交流があったものと思われます。(エニグマはヴァージン所属)

私自身、エニグマのファーストアルバムを聴いたことがあるので、なぜオールドフィールドが人の
まねをしなくちゃならんのかと違和感があり、あまりこのアルバムが好きになれませんでした。
しかし、TB2でオールドフィールドを知った人たちにとってはそういうことも無く受け入れられ
非常に評判が良いと聞きます。確かに基になる部分はオールドフィールドらしいものなんですが
私はまだこのアルバムでのグレゴリオチャントは肌になじみませんねー(^^;


(おまけ)

遥かなる地球の歌/アーサー・C・クラーク


ハヤカワ文庫版より

第1部 サラッサ
ターナの浜辺/小さな中性のもの/村議会/警鐘/夜のドライヴ

第2部 マゼラン号
惑星到着/最後の日々の貴族たち/いまは亡き愛する人たちへの追想/超空間の探究

第3部 サウスアイランド
最初の接触/代表団/祖先からの遺産/特別任務班/ミリッサ/テラ・ノヴァ/パーティーでの駆け引き
指揮系統/クマール/プリティー・ポリー/ロマンチックな出来事

第4部 クラーカン
アカデミー/クラーカン/アイスデー/記録保管所/ウミサソリ/スノーフレイクの上昇
過去を映す鏡/水に沈んだ森/サーブラ/クラーカンの子供

第5部 バウンティ症候群
請願/病室/潮の干満/船内通信/回復/キリマンジャロ/酒にまことあり/討議
雪中の豹/対決/ベッドでの語らい/生存者/訊問

第6部 海の森林
スパイボール/餌/神が何者であろうとも

第7部 火花が舞い上がるとき
昇天/決断/保礁の上の火

第8部 遥かなる地球の歌
氷の壁/聖遺物/遥かなる地球の歌/黄金の仮面/告別/出発/境界面の下で

第9部 セーガンU
時の声

物語は地球人の植民惑星サラッサに到着した地球からの移民船マゼラン号が
サラッサを離れ惑星セーガンUへ向かうまでのサラッサでの2年間のドラマとなっています。
この時点ですでに地球は太陽膨張のために滅亡している設定で
遥かなる地球の歌の章ではマゼラン号がサラッサを去るときのセレモニーで演奏された交響曲「アトランティスへの哀歌」が
実は滅亡寸前の地球から宇宙の植民地に発せられたメッセージであったと綴られており、
この「アトランティスへの哀歌」の内容が作曲者の言葉として記されています。


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