Anderson Bruford Wakeman Howe
Anderson Bruford Wakeman Howe
(1989)
Themes (i) Sound (ii) Second Attention (iii) Soul
Warrior/Fist Of Fire
Brother Of Mine (i) The Big Dream (ii) Nothing Can Come Between
Us (iii) Long Lost Brother Of Mine/Birthright/The Meeting
Quartet (i) I Wanna Learn (ii) She Gives Me Love
(iii) Who Was The First (iv) I'm Alive/Teakbois
Order Of The Universe (i) Order Theme (ii) Rock Gives Courage (iii)
It's So Hard To Grow (iv) The Universe/Let's Pretend
「ロンリー・ハート」を大ヒットさせた「90125イエス」があまりにも産業ロック(死語)に寄りすぎているということでジョン・アンダーソンがイエスを離れ、
クリス・スクワイアを除く「危機」レコーディングメンバーを集めて制作したのがこのアルバム。
まあ、ジョンはすぐに「90125イエス」のメンバーとよりを戻してしまうので、いつもながらの思い込みと気まぐれなのですが、
ここで聴かれるサウンドはクリス・スクワイアがいない分ロック感には欠けるものの、各メンバーの個性が露出したものとなっており、
個人的にはとても気に入っています。特にリック・ウェイクマンの頑張りぶりが目に付いていて、Fist Of Fireではこの時期では珍しい
ポルタメントが効いたシンセを弾きまくっています。またBrother Of Mineのエンディングの華麗な指さばきのピアノソロも素晴らしい。
The Meetingでのニューエイジ風の美しいサウンドも非常に印象的です。
基本的にはこのアルバム、ジョン・アンダーソンのソロアルバム用の素材を元に制作されたため、アンダーソン色が濃く、時折現れるエスニック風の
Birthright、Teakboisで聴かれるサウンドはいかにもそれっぽい。ま、それを差し引いても(笑)、かなり高密度のイエスサウンドが詰まっています。
ビル・ブラフォードのエレクトリック・ドラムはトリッキーなスネアの入れ方をするし、スティーヴ・ハウはあまりバッキングを弾いてないし(^^)・・・。
なお、Let's Pretendはアンダーソンとヴァンゲリスとの共作、Quartet (ii) She Gives Me Loveではイエスの過去の曲名を並べた歌詞がユニーク。
ベースはトニー・レヴィンです。