アストゥーリアス


Acoustic Asturias/Bird Eyes View
(2004:CD)

Adolescencia/Global Network/Distance/Bird Eyes View/流氷

大山曜のユニット、アストゥーリアスが4人組のアコースティックユニットとして10年ぶりに作品をリリースしました。
ユニット構成はギター、ピアノ、ヴァイオリン、クラリネットという室内楽のような構成で、
このアコースティック志向は10年前の前作クリプトガム・イリュージョンの一部の曲からも見受けられたものですが、
今回のアルバムは過去のアストゥーリアスのような打ち込み演奏は一切なしの全曲生演奏のようです。
収録曲は過去のアルバムからのリメイクが3曲と過去に制作した曲のリメイクが2曲という構成で、全くの新曲はないようですが、
全曲アコースティックということで新鮮に響いてきます。特に主旋律を奏でるヴァイオリンの響きが清らかな感じで素敵です。


サークル・イン・ザ・フォレスト
(1988)

流氷/Clairvoyance/Angel Tree/Tightrope/Circle In The Forest

「日本のマイク・オールドフィールド」、マルチプレーヤー大山曜率いるアストゥーリアスの1stアルバムです。
大山氏自身オールドフィールドのファンだそうで、作り出す音楽もオールドフィールドに近いものが感じられます。
アルバムに収録された5曲はすべてインストルメンタル。ヴォイスとして(当時)ザバダックの上野洋子が参加しています。
タイトル曲Circle In The Forestは20分を越える大作で、透明感溢れるサウンドに印象深いメロディーをもった
素晴らしい作品です。途中変拍子などを挟みながらも流れるような展開をみせるのですが、
シンセフルートやギターの音色にオールドフィールドの音楽の要素を感じることができます。特に圧巻は後半、
コーラスとアフリカンドラム風のリズムで繰り広げられるサウンドはまさにOmmadawnの世界です。
アルバム全体の印象としてはシンセ主体のサウンドなんですが、どの曲もメロディーが綺麗で私は非常に好きです。


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