THE DOORS


L.A. Woman
LAウーマン
(1971)

The Changeling/Love Her Madly/Been Down So Long/Cars Hiss By My Window/L.A. Woman
L'America/Hyacinth House/Crawing King Snake/The WASP(Texas Radio and the Big Beat)/Riders On The Storm

ジム・モリスン率いるドアーズのラストアルバム。といってもモリスンの突然の死によってピリオドが打たれたわけで、
バンドとしては円熟期に達したころだったと思います。(といってもリアルタイムに聴いているわけではないのですが・・・)
ですからこのアルバムが必ずしも彼らのベストだとは言いがたいのですが、後期ドアーズの音楽性が凝縮されている作品と思います。
初期の彼らはエクセントリックな部分が注目されていた部分があるのですが、ここでの彼らはブルースに接近したサウンドで
より土臭い重心の低い歌を聴かせます。また初期はベースレスの構成が特徴的だったのですが(ベースパートはオルガン奏者のレイ・マンザレクが
オルガンで弾いていた!)、このアルバムではジェリー・シェフというベースプレーヤーがベースギターを演奏しています。
そういうわけで、バンドとしてはより「普通」になってきたとは思いますがその分聴きやすいのが特徴でしょう。
アルバム収録曲ではLPそれぞれのサイドの最後に収められたL.A. WomanRiders On The Stormが出色の出来。
ともに7分以上の大作ですが、疾走感が気持ちいいL.A. Woman、雷雨のSEからはじまり、淡々としたモリスンの歌を聴かせるRiders On The Storm
味わいある2曲です。どちらもオルガン奏者のレイ・マンザレクがエレピを弾いているのが印象的で個人的にはそれぞれの間奏部のソロも好きです。
それ以外では、リフがカッコイイThe Changeling、初期のサウンドに近いHyacinth Houseなんかも好きな曲です。


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