王菲


将愛
(2003:CD)

将愛/空城/不留/美錯/乗客/陽賓/旋木/四月雪/夜妝/烟/MV/假愛之名/花事了


王菲
(2001:CD)

光之翼/等等/打錯了/有時愛情徒有虚名/流年
夜會/流浪的紅舞鞋/白痴/兩個人的聖經/單行遁/流浪的紅舞鞋-鋼琴版


寓言
(2000:CD)

寒武紀/新房客/香奈兒/阿修羅/彼岸花
如果イ尓是假的/不愛我的我不愛/イ尓喜歡不如我喜歡/再見螢火蟲/笑忘書/螢火蟲/給自己的情書

フェイ・ウォンの1年ぶりの新作ですが、うーん、これはかなりの問題作かも。
まず1曲目から5曲目までがひとつの組曲のような形態。
タイトル3文字、作詞:林夕、作曲:王菲、編曲:張亞東、北京交響楽団のストリングス導入という共通点を持っています。
いずれも陰鬱なサウンド。重厚なストリングスと不穏な電子音。どういう意図でこういうサウンドを選んだかはよく分かりませんが
従来の王菲のイメージとはちょっと違ったものなっていると思います。かなりアーティスティックな曲たちです。
とはいえ、王菲のヴォーカルの切れ味は相変わらず抜群で、思わず聴き入ってしまうのも事実。
CMソングにもなっている香奈兒はドラムンベースの薄いバッキングに奔放なヴォーカルがからまる魅力的な曲です。

6曲目以降は従来の王菲らしい曲が多いと思います。がどうも遅いテンポの重めの曲が多いみたい。昔のように軽快に突っ走る曲がないのが
ちょっと寂しい感も。最後の2曲はそれぞれ再見螢火蟲笑忘書の広東語バージョン(だと思う)。
個人的には不愛我的我不愛イ尓喜歡不如我喜歡のようなちょっとフォーキーなサウンドにコーラスに楽器のようなフェイのヴォイスが舞うスタイルが好きです。

あと、VCDもついているのですが、上記CMのメイキングと、冒頭5曲のビデオクリップのダイジェストが収録されています。
CM(シャンプー)ではなかなかチャーミングな姿もみることができます。(日本でもJ-PhoneのCMに出てたけど)

王菲は日本でも知名度が高くなってきているのでポップな作品を作ればさらに人気が高くなると思われるのですが、
それに反して(意外に受けるかもしれないけど)オリジナリティーの追求を目指す姿勢はスゴイとしか言いようがないです。


唱遊大世界王菲香港演唱會98-99
(2000:DVD)


Opening/感情生活/浮躁/悶/暗湧/天空/瞼/迷路/夢中人/夢遊/原諒自己/末日/堕落/天使懐念/夢醒了/但願人長久
情誡/一人分飾両角/為非作歹/Di-Dar/曖昧/イ尓快楽(所以我快楽)/Auld Lang Syne/約定/償還/我願意/執迷不悔

少し前に2枚組CDで発売された王菲のライブアルバムのDVDビデオ版(輸入盤)です。
CDのほうは聴いたことが無いので差はよくわかりませんが、CDで収録されていたクイーンのカバーであるBohemian Rhapsody
入っておらず、そのかわりに但願人長久が収録されています。
またAuld Lang Syneでは'98年から'99年へのカウントダウンの様子が映し出されています。
選曲は'98年にリリースされた唱遊+ベストといったもので、
映像はフィルム撮りでそんなに鮮明ではないですが動くフェイが見ることができて十分満足ですねー(^^)。


只愛陌生人
(1999)


開到茶靡/當時的月亮/催眠/只愛陌生人/百年孤寂
蝴蝶/過眼雲煙/[ロ畢]一聲之後/推翻/精彩
守望麥田/郵差


フェイ・ウォン待望の新作です。
音の感触は前作とあまり変わりませんが、今作のほうがロック色が強い印象を受けます。
フェイ自身の曲が1曲しかないのがちょっと不満ですが、決してファンの期待を裏切ることはありません。
ボーナスのVCDにはペプシコーラ(百事可樂)のCMとそれに使用されている精彩のビデオクリップ、およびそのメイキングが
収録されています。この精彩は王菲の作詞作曲でかっこいいデジタルロックになっています。


天空
(1994)

天空/棋子/天使/影子/天空(UNPLUGGED)
眷戀/不變/矜持/爭脱/誓言


いまや、世界的な人気を持つようになった中国語圏のNo.1女性歌手、フェイ・ウォン。
これは彼女の人気を拡大させた要因でもある主演映画「恋する惑星」が発表された頃の北京語アルバムです。
同じ年、香港でも「恋する惑星」の主題歌夢中人を含む広東語アルバム胡思亂想がリリースされていますが
全体の曲の良さからこちらを紹介します。
彼女の魅力というのは高音、低音、地声、裏声を自在に操るヴォーカルスタイルにあると思うのですが、
それだけではなく聴くものを大きく包み込むような広がりのある声質を持っています。
このアルバムはそんな彼女のスタイルが確立される頃の作品です。また音楽的にも従来の歌謡曲然とした
ものだけでなく、コクトー・ツインズやクランベリーズなどの英国の香りを持ったものを吸収しています。
(この2つのバンドもユニークなヴォーカルスタイルを持っています)


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