IONA


Open Sky
(2000:CD)

Woven Cord/Wave After Wave/Open Sky/Castlerigg/A Million Stars/Light Reflected
Hinba/Songs Of Ascent(Part1)/Songs Of Ascent(Part2)/Songs Of Ascent(Part3)/Friendship's Door

アイオナ5年ぶりのスタジオ録音アルバムです。
今回のアルバムはなんと7分以上ある曲が5曲も収録されているという全編74分に及ぶ力作です。
1曲目Woven Cordは起伏の大きな展開のインスト曲で随所にケルティックなサウンドが盛り込まれていてドライブ感満点。
インストが多いのも今回の特徴。といってヴォーカルのジョアンヌ・ホッグの存在が薄いというわけではなく、
バンドのテンションが非常に高いためこうなったような気がします。
特に本作から加入したドラムスのFrank Van Essenは曲によってはヴァイオリンを弾いており、
これがバンドサウンドに生命感と厚みを増していると思います。
本作のハイライトは3部構成からなるSongs Of Ascent(「都詣での歌」という意味だそうです。)でしょう。
Part1ではアンビエントなシンセパッドに乗せてジョアンヌが歌う3拍子のメロディーが美しいです。
Part2、Part3はともにインストですが、Part2の中間部、一旦流れが途切れ、
そこからピアノで語られるトラディショナルなメロディーに徐々に楽器が重なっていきシンフォニックな演奏になる部分、
そしてPart3では一転リズム体を交えてクライマックスへドライブしていく展開、
いかにもアイオナらしいのですがぐいぐいひきこまれます。

ケルティックミュージックオンラインでも彼らの特集をやっています。
興味のある方はご覧下さい。(もっと立派なアルバムレビューもあるし・・・(^^;)


Journey Into The Morn
明日への旅路
(1995)

Bi-se I Mo Shuil (part1)/Irish Day/Wisdom/Everything Changes/Inside My Heart/Encircling
Journey Into The Morn/Lindisfarne/No Heart Beats/The Search/Divine Presence
Heaven's Bright Sun/Bi-se I Mo Shuil (part2)/When I Survey


スコットランド出身ロックバンドのイオナ(ホントはアイオナと発音するはずですけど(^^;)の現時点での最新スタジオ録音盤です。
彼らの音楽はアイリッシュトラッドをベースにロック、ジャズなどの要素をミックスさせたもので、
クラナドの音楽に近いものがあります。(ただしもっとロック寄り)
バンドは紅一点のジョアンヌ・ホッグのヴォーカル(すごく美しい声!)、そこにギター、ベース、ドラム、シンセ、ホイッスルが
加わるスタイルですが、このアルバムではクラナドのモイア・ブレナン(ヴォーカル、ハープ)や
キング・クリムゾンのロバート・フリップ(ギターシンセ)などの豪華ゲストが参加しています。
個人的に好きな曲はイーリアン・パイプの音色が印象的なIrish Day、アコギのアンサンブルにジョアンヌとモイアのヴォイスが
絡むInside My Heart、ポップなNo Heart Beats、トラッドをアレンジしたWhen I Surveyなどです。
全体的にシンセパッドを多用しているのがちょっとうっとうしい部分があるんですが、魅力的なメロディーが聴けます。
クラナドは好きだけど、エンヤは眠くなるといった方には是非一聴をお奨めします。(って自分のこと?(^^;)


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