フレンズ・オブ・ミスターカイロ
(1981)
The Friends Of Mr. Cairo/Back To School/Outside Of This(Inside Of That)
State Of Independence/Beside/The Mayflower
イエスのヴォーカリスト、ジョン・アンダーソンとシンセサイザー奏者ヴァンゲリスのコラボレーションアルバム。
この作品が2作目となるのですが一番ポップな仕上がりになっています。
タイトル曲The Friends Of Mr. Cairoは11分もある曲ですが、
前半は映画風のSEをあしらった中近東風のメロディーをもったエレクトロロックでかっこいいです。
後半は一転、エレピによる演奏をバックにバラード風の展開になります。このへんのダイナミズムは
ヴァンゲリスならではですね。歌詞にはハリウッドの映画スターの名前がちりばめられていたりして
古き良き映画の世界への憧憬が歌われています。
続くBack To Schoolは彼等にはめずらしいブギーナンバー。これがシンセで演奏されているところが
なかなか面白いです。ヴァンゲリスのシンセ音色の使い方もユニーク。
State Of Independenceはこれも珍しいディスコナンバー。この曲はあのディスコクイーン(^^)ドナ・サマーがカバーしています。
カリプソ風のエンディングはアンダーソンの趣味かな？
残りの3曲はいずれも美しいバラードです。ヴァンゲリスのシンセオーケストレーションが存分に聴けます。
このころ失業中(^^)のアンダーソンのヴォーカルものびのびとして聞こえます。個人的にはラブソングのBesideが
ヴァンゲリスのクラシカルなアレンジとともに好きです。