KING CRIMSON


Discipline
ディシプリン
(1981)

Elephant Talk/Frame By Frame/Matte Kudasai/Indiscipline
Thela Hun Ginjeet/The Sheltering Sky/Discipline

一般に第三期と呼ばれている時期のキング・クリムゾンのアルバム。
発売当初は従来このバンドがもっていた狂気と叙情性が感じられないことから批判のほうが多かったようですが、
今考えると、ここで提示されている音楽は当時斬新すぎたのだろうと思います。
特にビル・ブラフォードが刻むリズム、これは従来のロックからはかなり逸脱しています。
それに絡むトニー・レビンのスティック、ベースも普通のパターンを弾いていません。
このスタイルが明確に現われるのがタイトル曲Disciplineです。
フレーズの反復を基本に拍子のずれから生まれる効果を狙うという手法は現代音楽にみられますが
それをより躍動感溢れる形で提示しているこの曲は、いったんハマルとその気持ち良いことこのうえないです。
この曲に80年代にロバート・フリップがやりたかったことすべてが詰め込まれているといってもいいのではないでしょうか。
他にはエイドリアン・ブリューの効果音ギターが面白いElephant Talk、リズム体がかっこいいThela Hun Ginjeet
などが個人的に好きです。惜しいのはブリューのヴォーカルがいまいちなこと。
以後のアルバムではもっといいヴォーカルなんですが、なんででしょうかねー。


Islands
(1971/2000)


Formentera Lady/Sailor's Tale/The Letters/Ladies Of The Road/Prelude:Song Of The Gulls/Islands

キング・クリムゾンのアルバムが30周年バージョンとして紙ジャケット仕様で発売されています。
これはその一枚。
私はクリムゾンのアルバムではこのIslandsが一番好きです。(ちなみに二番目はDiscipline・・・(^^;)
特にSailor's Taleのエンディングが好きなのです。押し寄せるメロトロンの音の壁を打ち砕くかのような
ロバート・フリップがかき鳴らすギターの音が最高です。タイトル曲も好きですけど・・・。


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