小川美潮


檸檬の月
EPIC/SONY Records ESCB-1410 (1993)

はじめて/檸檬の月/ふたつのドア/SHAMBHALINE I/SHAMBHALINE II
TALL NOSER/DEAR MR. OPTIMIST/MONDAY/CHAT SHOW/BLUE


'80年代初期に「チャクラ」という沖縄音楽をとりいれたバンドのヴォーカルを担当していた小川美潮さんは
'91〜'93年に3枚のソロアルバムを出していますが、これがその3作目です。
実をいうと1作目「4 To 3」は名作だと思うのですが、このアルバムの最初の3曲がお気に入りなのでこれを紹介します(^^)。
プロデュースは美潮さんと同じチャクラの板倉文、そして福岡知彦(遊佐未森さんのプロデューサーとして有名)。
バックミュージシャンは板倉文と名うてのスタジオミュージシャンで固め、とても安定した演奏になっていて、
美潮さんの個性的なヴォーカルをうまく浮き出させています
はじめては美潮さん作詞のほのぼのとしたラブソング。ブックレットには沖縄でのスナップショットが収められているのですが、
ちょうどそんな暖かな空気が感じられるのがとてもイイです。つづく檸檬の月ふたつのドアは工藤順子の作詞による曲。
どちらも柔らかな雰囲気があってお気に入りなのです。
それに対しSHAMBHALINE I、IIなどは演奏重視でプログレッシブなイメージの6/8拍子のフュージョンサウンド。
美潮さんもヴォイスメインの参加です。
後半は良く言うと洗練された曲がならんでおり、逆にいうと普通過ぎて面白みに欠けるのがちょっと残念。
でもMONDAYは深いリバーブがかかった演奏がとても気持ち良い曲。遊佐未森さんの世界に近いものがあります。
ジャジーなサウンドのBLUEも良いです。


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