大木彩乃


鏡と女
ビクターエンターテインメント VICL-60874 (2002:CD)

観覧車/冷たい世界/祈り/空の遠くへ/それぞれの空/デジャヴ
夢をみるヒト/自由なことば/うそ/足跡/歩きつづける/影ふみ


大木彩乃さんの3rdアルバム。本作も前作と同様複数のプロデューサーを迎えての作品集ですが、「独り」をテーマにしたコンセプトアルバムだそうで
全体的なサウンドの統一感があります。
第一印象は「地味・・・」(^^;。
ジャケット写真のようにモノトーンを基調とした感じで、12曲中6曲のアレンジを手がけた菅原弘明の抑えた音使いが
アルバム全体の色合いを支配しているように思います。
ローファイなストリングスも印象的。
でもこれが大木彩乃さんの声とメロディーになかなか合っています。個人的にはもっとシンプルにしてもいいような気もしますが
この路線は結構いいかなと思います。ピュアなシンガーソングライターの姿が見えてきます。


それぞれの空
ビクターエンターテインメント VICL-35367 (2002:CD)

それぞれの空/影ふみ

大木彩乃さんの新曲。今回はaikoの曲のアレンジなどで知られる島田昌典をアレンジに迎えて。
シングルごとにアレンジャーを変えているのはまだ試行錯誤段階なのかなあ。
個人的にファンなので全然問題なく受け入れてしまうのですが、一般的にももっと知られてほしいと思います。
曲は6分近くあるかなりドラマチックなものですが、流れるようなメロディーとすこし醒めたヴォイスが気持ちいいです。
島田氏得意のメロトロン風サウンドもあり(^^;。


冷たい世界
ビクターエンターテインメント VICL-35332 (2001:CD)

冷たい世界/日曜日

大木彩乃さんの新曲はhitomiの作品などで有名な渡辺善太郎のプロデュース。
最近の彼女の作品はさまざまな可能性にトライしているようですね。
冷たい世界は彼女の持ち味であるピアノ弾き語りを極力抑えたギター主体のサウンドが特徴。
といっても曲とヴォーカルはいつもながらの透明感ある世界で、このへんのバランスが従来の作品と比較して新鮮。
日曜日もギター主体のサウンド。おまけに3拍子(^^)。


夢をみるヒト
ビクターエンターテインメント VICL-35279 (2001:CD)

夢をみるヒト/好きな季節/スカートの花

シンガーソングライター大木彩乃さんのニューシングル。
収録された3曲とも大木さんらしいしっとりしたイメージの曲です。
今回は菅原弘明氏(よく知りません(^^;)がアレンジを担当。ギター主体のドリーミーな洋楽風サウンドを作り上げています。
曲自体は地味で、シングルとしてはどうかと思うのですが個人的にはかなり気に入っています。

大木彩乃さんのHP(ビクターエンターテインメント内)


屋上遊園地
ビクターエンターテインメント VICL-60635 (2000:CD)

屋上遊園地 prologue/ドンナースターク/アカイ涙/瞬きとキス/冬のバス/屋上遊園地
白昼夢/Happy days/空の時間/スプリット/月の向こう側/ホットミルク

シンガーソングライター大木彩乃さんの新作2ndアルバムです。
シングルでリリースされた瞬きとキス白昼夢をはじめとする5曲を土方隆行が、4曲を斎藤ネコ、2曲を彩乃さん自身がアレンジを
担当した構成となっており、前作の雰囲気を残しつつもより広がりある作品集になっていると思います。
6曲では彩乃さん自身がピアノ&オルガン演奏しており、ピアノ弾き語りを基本とする彼女のスタイルをうまく発展させた曲が多いのも
いい感じです。一方上記シングルやHappy daysなどではギターを主体にしたアレンジで、アルバムのアクセントなっています。
シングル曲がアルバムのメインの位置にいないというのも彼女らしいですね。
タイトル曲屋上遊園地は足踏みオルガンとヴァイオリンの伴奏をバックにメランコリックなメロディーを奏でる曲でこのアルバムでは
一番暗めの曲かなと思います。個人的には後半の空の時間ホットミルクまでの流れがとても好き。特にライブでも人気の
スプリットは5拍子のスリリングな展開がカッコイイ曲です。ラストのホットミルクのあとにはかわいいおまけソングがあります。
そしてどんな曲であっても彼女らしいと思えてしまう透明な(ほんとに透明って感じられる)彼女のヴォーカルはとても魅力的です。


白昼夢
ビクターエンターテインメント VICL-35163 (2000:CD)

白昼夢/天気雨/白昼夢(guitar verion)

シンガーソングライター大木彩乃さんのニューシングル。
前作瞬きとキスと同傾向の華やかなアレンジの曲です。まあそのわりには派手派手しくならないところが
このひとの書くメロディーの特徴ですね。そんなところが好きだったりするんですけど(^^)。
カップリングの天気雨はモロ彩乃節(^^;の佳曲。個人的はこっちのほうが好きです。


瞬きとキス
ビクターエンターテインメント VICL-35135
(2000)


瞬きとキス/ミモザ/瞬きとキス(bossa nova version)

大木彩乃さんの3rdシングル。今回は日本のミュージシャンの演奏による録音になりました。
アレンジはギターも演奏している土方隆行氏で、ギター主体のアレンジとなっています。
彩乃さん自身は演奏には参加せず、ヴォーカルのみというスタンスのようです。
瞬きとキスはちょっとアップテンポなポップな曲。でもメロディーラインは彩乃さん独特のものなのでさして違和感はありません。
シングル発売前にライブでも聴いたことがあって(そのときはピアノ弾き語りでしたが・・・)、CMとかの
タイアップもできそうだなあと思っていたら、「どうぶつ奇想天外」のエンディングテーマになるそう。
なかなか明るくていい曲です。ヒットしたらいいなあ。
ミモザはアコースティックギターとアコーディオンで歌われるちょっと哀感のある曲調で、
彩乃さん本来の味、でしょうか(^^)。ただ、そのあとの瞬きとキス(bossa nova version)にも言えることですが、
ピアノが入っていないため、今までとはちょっと感じが違うかな、という印象です。

あとジャケットの表記をみると分かるのですがタイトルが「瞬きとキス|ミモザ」と併記されています。
察するにどちらも聴いてね!ってことでしょうか(^^)。


愛をください
ビクターエンターテインメント VICL-35087
(1999)

愛をください/ピリカ/愛をください(original piano version)/ピリカ(original piano version)

シンガーソングライター大木彩乃さんの最新マキシシングルです。
収録されている曲は既発のアルバム幻の魚と同じ時期に録音されたようで
愛をくださいはしみじみとしたいい曲です。彼女独特のメロディーラインはとても魅力的です。
ピアノバージョンの2曲は彼女自身の演奏によるもので、これもいい味出してます。


幻の魚
ビクターエンターテイメント VICL-60441
(1999)

幻の魚/メリーゴーラウンド/今 風になる/眠る魚/アパート
雨を待つ五月/すず虫/モンペリマイピー/だからもっと/金色の雨

大木彩乃さんの1stアルバムです。
この人の歌声は魅力的ですね。
普通だと、声が聞き手に向かって迫ってくるのですが、
この人の場合、逆に歌声に吸い込まれていきそうな感じがする透明な声です。(私の思い込みかも...)
サウンドはエレピの演奏を基調としてストリングスなどが控えめに色づけてしていて、
彼女の歌声がうまくひきたてています。
曲は全曲彼女の手によるもので松任谷由実っぽいものや今井美樹っぽいものがあったりと
比較的王道路線(^^)なんですが、トータルなピュア度は段違いに高いと思います。
これに先駆けてリリースされたシングル眠る魚が10曲のなかでは一番光っていると思いますが
全体に落ち着いたトーンに統一されており聴いていて気持ちがいいです。


眠る魚
ビクターエンターテイメント VICL-35055
(1999)

眠る魚/メリーゴーラウンド/眠る魚(Piano Ver.)/幻の魚(Oboe Ver.)

デビューマキシシングルだそうで、ジャケットのソフトフォーカスなポートレイトと曲名に惹かれて買ってみました。
詞・曲とも彼女自身の手によるもので、ヨーロピアン調のサウンドで仕上がっています。
タイトル曲眠る魚はエレピの伴奏に乗せたバラードで魅力的なメロが展開されます。
パリでレコーディングしたとのことで2曲目のメリーゴーラウンドはいかにもそれっぽいです。(ちなみにこの曲5拍子)


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