Pink Floyd


The Dark Side Of The Moon (30th Anniversary SACD)
(2003/1973:SACD)

Seak To Me/Breathe/On The Run/Time/The Great Gig In The Sky
Money/Us And Them/Any Colour You Like/Brain Damage/Eclipse

ピンク・フロイドの名盤がリリース30周年記念ということで装いも新たにSACDでリリースされました。
・・・ただし僕はプレーヤを持っていないので普通のCDプレーヤで聴くだけですが・・・
SACDは5.1chのリミックスをジェイムス・ガスリーによって施されているようです。
もちろんアートワークはストーム・トーガソン(^^)。


Echoes The Best Of Pink Floyd
(2001:CD)

Astronomy Domine/See Emily Play/The Happiest Days Of Our Lives/Another Brick In The Wall (Part 2)/Echoes
Hey You/Marooned/The Great Gig In The Sky/Set The Controls For The Heart Of The Sun/Money/Keep Talking/Sheep/Sorrow
Shine On You Crazy Diamond (Part 1-7)/Time/The Fletcher Memorial Home/Comfortably Numb/When The Tigers Broke Free
One Of These Days/Us And Them/Learning To Fly/Arnold Layne/Wish You Were Here/Jugband Blues/High Hopes/Bike


なかなか面白い企画。見た目はピンク・フロイドのベストなんですが、全曲絶妙にシームレスに繋ぎ合わされているという
荒業がスゴイ。1曲1曲別々に聴きたいヒトにはいい迷惑だったりしますが(^^;、フロイドのアルバムには曲間に無音部があってはならん・・・という
製作者側の強い意図が感じられるコンセプトアルバムです。(^^)
もちろん音は抜群に良いですが、「対」から3曲も選曲されているのはちと納得できんような気が・・・。


The Final Cut
(1983)

The Post War Dream/Your Possible Past/One Of The Few/The Hero's Return/The Gunners Dream/Paranoid Eyes
Get Your Filthy Hands Off My Desert/The Fletcher Memorial Home/Southampton Dock/The Final Cut
Not Now John/Two Suns In The Sunset


大作であり、世界的大ヒットとなったThe Wallの後に発表されたアルバムで、The Wallのアウトテイク集か?と言われたりしたアルバムですが
今聴くと、一貫したテーマを持った「ロジャー・ウォーターズのソロアルバム」であることが分かります。
事実メンバーのうちKey.のリック・ライトは既に脱退しており、ニック・メイスンのDr,も一部ゲストミュージシャンが演奏していたりします。
アルバムのテーマは第2次世界大戦で死んだロジャー・ウォーターズの父親への鎮魂歌。
曲のあちこちに戦争をイメージさせる効果音が散りばめられています。といっても曲が殺伐としているわけではなく、
実にロジャーらしいリリカルなフォークソングが継ぎ目なしで展開されていきます。
SEが効果的に使用されているのは「狂気」以来のフロイドの音楽の特徴ですが、ここでも実に多くの箇所で使用されています。
このSEを生かすためにこのアルバムでは「ホロフォニックス」という立体音響を利用したレコーディングを試みています。
実際のところこれがどれほど効果あるのか、聴いてみてもよく分からない部分があるのですが、密閉タイプのヘッドフォンを着けて聴くと
確かにSEにドキッとすることがあります。
曲は冒頭のThe Post War Dreamからタイトル曲のThe Final Cutに向けて展開されていきます。The Final Cutは歌詞の内容としては
それまでの内容とは異なるのですが、すごいいい曲!この曲を聴くだけでもこのアルバムを買う価値があります。(というのは言いすぎですが・・・(^^))
ラストのTwo Suns In The Sunsetはその歌詞の内容から核爆弾を使用した最終戦争を連想させましたが、実際はそれほど深い意味はないらしいです。
でも、ある終末感が漂う曲であることは確かです。・・・・・荒涼たるアメリカのフリーウェイを走る車(と勝手に想像)のSEが効果的。


BACK