YES
Fragile
(1972/2003:CD)
Roundabout/Cans And Brahms/We Have Heaven/South Side Of The Sky/Five Per
Cent For Nothing
Long Distance Runaround/The Fish (Schindleria Praematurus)/Mood For A Day/Heart Of The Sunrise
America/Roundabout (Early Rough Mix)
Drama
(1980/2004:CD)
Machine Messiah/White Car/Does It Really Happen?
Into The Lens/Run Through The Light/Tempus Fugit
Into The Lens (I Am A Camera)(Single Version)/Run Through The Light (Single
Version)/Have We Really Got To Go Through This
Song No.4 (Satellite)/Tempus Fugit (Tracking Session)/White Car (Tracking
Session)
Dancing Through The Light/Golden Age/In The Tower/Friend Of A Friend
旧式YESの最後の作品。そう呼びたくなるのがこのDramaです。
前作Tormatoよりは昔に戻ったようなサウンド。これもジョン・アンダーソンとリック・ウエイクマン不在という状況から
生まれたものかもしれませんが、「Vo.がアンダーソンじゃない」ということで聴かずにおくには惜しい従来からのイエスらしい作品です。
結局は本作のみの参加となるバグルスの二人もイエスとさほど違和感なく溶け込んでいます。トレヴァー・ホーンのVo.もクリス・スクワイアの
バッキングコーラスにサポートされて堂々としたものに聴こえます。
収録曲では3部構成となる大作Machine Messiah、野太いベースが特徴的なDoes It Really Happen?、バグルスの曲I Am A Cameraを
アレンジしたInto The Lens、サビでの「…YES!」というくだりが楽しいロックンロールナンバーTempus Fugitと数多く、個人的には
好きなアルバムです。(といいつつ、CD買ったのはこれが最初だったりして…)
ボーナストラックにはなんと10曲が収録され、最後の4曲は「Paris Session」と呼ばれるアンダーソン在籍中のプリプロです。
90125
(1983/2004:CD)
Owner Of A Lonely Heart/Hold On/It Can Happen/Changes
Cinema/Leave It/Our Song/City Of Love/Hearts
Leave It (Single Remix)/Make It Easy/It Can Happen (Cinema Version)/It's
Over
Owner Of A Lonely Heart (Extended Remix)/Leave It ("A Capella"
Version)
今聴き返すとトレヴァー・ラビンの存在感が際立っているアルバムだなあと思います。
まあ元はといえばアンダーソン抜きで結成したバンド、シネマが発展してできあがったアルバムですから当然といえば当然。
発売当初はトレヴァー・ホーンが持ち込んだオーケストラ・ヒットに注目が集まりましたが、個人的にはChangesがお気に入り。
変拍子のマリンバからなだれ込んでいくイントロがめちゃカッコイイです。
それにしても前作と比較すると全く違うバンドですな(^^;。
Relayer
(1974/2003:CD)
The Gates Of Delirium/Sound Chaser/To Be Over
Soon (single edit)/Sound Chaser (single edit)/The Gates Of Delirium (studio
run-through)
個人的にはTales From Topographic OceansとこのRelayerはイエスのアルバムの中ではあまり好きではありません。
というのもポップじゃないから・・・(^^;。 えーとですね、イエスの音楽の魅力というのはポップなメロディーの曲を高度なアレンジと演奏力で
強引に大作にしてしまうといったところにあると思うのです。そういった意味でこのアルバムの複雑さはちょっとなじめないものがあったりして。
あと、スティーヴ・ハウのスライドギターがひゅんひゅんいうのもあんまし好きくないなあ。
でもこのアルバムを買った理由というのは、今聴いてみると昔思っていたほど複雑でもないのかなーなんて思ったからですが、
結果、一緒でした(^^;。
Magnifiication
(2001:CD)
Magnification/Spirit Of Survival/Don't Go/Give
Love Each Day/Can You Imagine
We Agree/Soft As A Dove/Dreamtime/In The
Presence Of i) Deeper ii) Death of Ego iii) True Beginner
iv) Turn Around and Remember
Time Is Time
イエスにはリック・ウェイクマンのキーボードプレイが一番似合っていると思っている私としては
キーボード抜きのイエスとはかなり違和感ありです。その分をオーケストラの壮大な演奏がカバーしているのですが
バンドでシンフォニックサウンドを作り出していたのがイエスの魅力と思っているのでどうも馴染めません。
曲はMagnification、Dreamtime、In The Presence Ofといった大作と、タイトなロックピースSpirit Of Survival、Don't Goなどが
うまくかみ合ってかなり良い出来と思います。特にビート感がある演奏にオーケストラのパッセージが絡む部分は従来のイエスと
さして遜色はないと思います。むしろここ数作では一番いいんじゃないかな。
ただオーケストラだけの演奏になる部分はどうも冗長になってしまう気がします。
演奏はスティーブ・ハウとクリス・スクワイアがかなり頑張ってます。それは良くわかるだけに惜しい・・・・。
The Ladder
ラダー
(1999)
Homeworld (The Ladder)/It Will Be A Good
Day (The River)/Lightning Strikes/Can I?/Face
To Face
If Only You Know/To Be Alive (Hep Yadda)/Finally/The
Messenger/New Language/Nine Voices (Longwalker)
イエスの新作です。
前作Open Your Eyesはクリス・スクワイアとビリー・シャーウッドの作品がベースだったのに対して、
本作はジョン・アンダーソン色が強いです。個人的には本作のほうが好きです。
印象としてはABWHにスクワイアがベースを付け足したといった感じです。
ただ、これといったインパクトある曲がないのがちょっと残念。
新加入のキーボード、イゴールなんとかという人がウエイクマン風フレーズを多用しているのが微笑ましいです。
ちなみに私が買った輸入盤はHOMEWORLDというPCゲームの紹介がROMパートに入っています。
イエスのメンバーがこのゲームについて語っているビデオも収録されています。
TALK
(1994)
The Calling/I Am Waiting/Real Love/State
Of Play
Walls/Where Will You Be/Endless Dream (a)Silent Spring-(b)Talk-(c)Endless Dream
'90年代のイエスでは私はこれが一番好きです。
一応メンバーはジョン・アンダーソン(Vo.)、トレバー・ラビン(G・Key)、クリス・スクワイア(B)、アラン・ホワイト(Dr.)、トニー・ケイ(Hammond)と
リストアップされていますが、実質は殆どアンダーソンとラビンの2人の共同作業によって製作されたようです。
ケイの存在感などないに等しいです(^^;。その分ラビン色が濃いのですが、楽曲的には非常にクオリティー高いと思います。
ラビンYESの集大成といってもいいでしょう。(事実このあとラビンはイエスを脱退します)
曲はギターの多重録音を駆使したハードロックが多いのですが、最後の曲Endless Dreamは17分にも及ぶ大作です。
ただ、昔のイエスのようなリズムチェンジなどを多用した柔軟なイメージの大作ではなく、
あくまでストレートなところはラビンならではでしょう。でもそれ以降のイエスのアルバムに見られる
どことなく散漫な感じが無く、密度の濃い作品集です。
あと個人的にはオープニングを飾るギターがかっこいいThe Calling、
元スーパートランプのロジャー・ホジソンとラビンの共作であるWallsなどが好きです。
TORMATO
トーマト
(1978)
Future Times〜Rejoice/Don't Kill The Whale/Madrigal/Release,
Release
Arriving UFO/Circus Of Heaven/Onward/On The
Silent Wings Of Freedom
イエスの'78年のアルバムです。前作究極からさらにハードロック色が濃くなった仕上がりです。
これ以降イエスはアンダーソンとウエイクマンが脱退し、分解していく運命にあるのですが、このアルバムは
ある意味でとてもイエスらしくて個人的には好きですね。イエスの持ち味というのは基本は疾走感あふれる
ロックンロールを複雑なアレンジで演奏するスタイルだと思っています。
もちろんそれと対比される叙情も持ち合わせているのですが。
そういうわけで、Release, ReleaseとかOn The Silent Wings Of Freedomといったナンバーが気に入っています。
Going For The One
(1977/2001:CD)
Going For The One/Turn Of The Century/Parallels
Wonderous Stories/Awaken
イエスの紙ジャケットHDCDシリーズで購入。Parallelsが好きなんですよねー。
Close To The Edge
(1972)
Close To The Edge i) The Solid Time Of Change ii) Total Mass
Retain iii) I Get Up I Get Down iv) Seasons
Of Man
And You And I i) Cord Of Life ii) Eclipse iii) The Preacher
The Teacher iv) Apocalypse/Siberian Khatru
もう問答無用で「傑作」というものが存在するわけで(^^)。
高密度、ポップ、疾走感、切れ味、流麗
このアルバムを単語で表すとすればこんな感じです。
曲が長い、複雑、シンフォニック、歌詞が難解などといったプログレッシブロックの特徴ももちろん持ち合わせているのですが
それよりもむしろ爽快でカッコイイロックアルバムという印象が強いです。(ビールの宣伝文句みたいですが・・・)
その音楽性は前々作から参加のスティーヴ・ハウ、前作から参加のリック・ウエイクマンの演奏スタイルによるものが大きいと思います。
どちらの演奏も個性的ではありますが、湿っぽい印象はなくそれゆえ演奏がとてもライト感覚。湿っぽい音色の代表格のメロトロンの
音色でさえ、ウエイクマンの手にかかれば流麗なサウンドに転化してしまいます。
といって叙情的な部分も十分もちあわせているのがこのアルバムのスゴイところ。Close To The EdgeのI Get Up I Get Downといった静謐なパート、
And You And IのEclipseでのメロトロンによる音の壁はその代表的な部分です。
特に好きな部分はSeasons Of Manでのオルガンソロ、そしてSiberian Khatru後半の「Da, Da, ・・・」というコーラス部分
(ここ、すごく拍子がとりにくい(^^;)です。
よくロック名盤という名目でいろいろな作品が取り上げられていますが、これは掛け値なしで「傑作」。まだの人はぜ
Close To The Edge
(1972/2003:CD)
Close To The Edge/And You And I/Siberian Khatru
America (single version)/Total Mass Retain (single version)/And You And
I (alternative version)/Siberia (studio run-through of Siberian Khatru)
イエスの最新リマスター+ボーナストラックで構成されたリイシューシリーズの第2弾でこの名作がリリースされました。
リマスターのおかげで音がよりくっきりしてきた印象があります。
ボーナストラックはAnd You And Iの別バージョンとSiberian Khatruのスタジオライヴバージョンが目玉だと思いますが、
それほどびっくりした内容ではありませんでした(少なくとも個人的には)ので過大な期待は禁物です(^^;。