ストライカーZEP1100レーサー カーボンアンダーカウル編
前回、タンクカバーをワンオフしたストライカーZEP1100レーサーが、より戦闘力UPを
狙ってOVERさんがVer.2を投入!
そして新さんが一週間前の走行テストでなんと!より倒せるフレームに汎用の
アンダーカウルが擦ってしまい、思うように走れないとバグースの土屋君から
何とか出来ないかとサーキットから依頼が・・・。
前回のタンクカバーは二週間前に受けたんですが、今回は1週間(^^;;
でも土屋君の依頼だし、新さんの車両だし、またまた製作を受けることに(>_<)
今回は、型を作ってたんじゃ時間が足りないと言う事で、汎用のアンダーカウルを
切り貼りして表をカーボンで仕上げることにしました。
今回も、受けたからには頑張らないと!
バンクさせたときに見事に擦ってます(汗)
マフラーのメインパイプ横は削れて無くなってるし!(爆)
削れた部分を内側に寄せるためにバッサリと切っちゃいます。
フレームとセンター真下の地面をサシで当てて擦らない角度を確認です。
元のアンダーカウルは、このようにバラバラ状態(^^;;
無くなっちゃった部分は、段ボールで簡易型を作ります。
なぜか支えはティッシュ(笑)
良いんです! ティッシュが良いんです♪
先ずは不足部分の成形でガラスクロスとガラスマットで形を作ります。
無くなっちゃったもんは仕方ない!無い部分は、こうやって足せますよ(笑)
他の繋ぎの部分を含めて、黒トナーを混ぜた樹脂でガラスクロスで繋げば、
ほとんど元の部分と区別が付かなくなります。
まぁ、裏だから見えなくなるんですけど、やっぱり手抜きは出来ないですね(汗)
繋ぎ合わせたベースがコレ!
形状は、これで後は強度を上げるためと見た目に表面にカーボンを貼ります。
OOOデザインファクトリー初公開!
・・・ってただの自宅ベランダです(汗)
と言うかある意味ベランダでの作業がスゴイでしょ(爆)
ちょうどカーボン積層の日に限って、雨。
仕方ないので、プチプチシートのひさしを付けて作業しました。
雨もこれで防げます。
時間が無いので苦肉の策ですけどね。
いつもの通り、カーボンクロスを馴染ませます。
今回は4分割で仕上げます。
4分割での繋ぎをどうするか?
今回は新工法にチャレンジ!
カーボンカーボンクロスって切れ目がどうしても解けて綺麗に繋ぐことが
出来ないんです。
そこで、樹脂をカーボンクロスとベースに浸透するぐらい塗って半乾きの状態で
カットすれば解けず、綺麗に切れるハズ!
まずは樹脂を半乾きさせます。
気温が低いと、硬化に時間が掛かっちゃうですよね〜(>_<)
カッターでスパッと切ったら養生PEテープで固定します。
これでPEテープには付かず、ベースには密着って感じです。
なかなか良い感じで進んでます♪
リア部分も同様に積層したあと乾いたらサイド部分も積層します。
サイド部分も半乾き状態で綺麗にカットしてPEテープで固定すれば、こんな感じで
綺麗に繋ぐことが出来ます。
新工法、大正解!
トップコートのクリア層はちょっと厚めに(笑)
なんたって、磨いてて素地が出ちゃうと修正する時間も無いですから(爆)
最後はパラフィンを入れて、1日置いてカチカチに乾かします。
乾いたた、今度はトリミング&磨き。
先ずは、サンダー、ベルター、オービタルサンダーで粗仕上げ。
今回のように面が広いパーツはオービタルサンダーが大活躍ですね。
クリア層の厚ささえ気をつければ、表面の凸凹も短時間で削る事が出来ます。
手で削ってると、いくら時間があっても足りないですからね。
内心、削りすぎて素地が出てこないかドキドキだったんですけど(汗)
粗仕上げが終わったら、やっぱり最後は手仕上げで耐水ペーパーを使って削ります。
#400→#600→#800→#1000→#1500→#2000の順です。
ここで、塗装が本職のMaggyさんにポリッシャーでコンパウンドでの艶出しを
手伝って貰いました♪
やっぱり本職で機械による仕上げも早いし丁寧だし!
ポリッシャーの磨きは早いんですけど、熱を持つので下手するとコンパウンドが
焼き付いちゃうんで、この微妙な感じは本職ならではですね〜!!
時間短縮のために手伝ってくれて有難うございます!!
で磨きあがったアンダーカウルがコレ!!
テッカテカですね〜♪
切り貼りしたとは思えないでしょ!
サクサクっとアルミでステーを作って取り付け完了♪
予想通りの形状で仕上げられました!
練習走行前の納期通りにキッチリ仕上げましたよ〜!!
レース当日の車両写真♪
トップもアンダーもカーボンでコーディネイト!
って水着じゃないですけど(笑)
スポンサーのステッカーを貼るとレーシー(^o^)/
さらに引き締まりますね!
OVER RacingのOOさんとも話をしたんですが、前回 事故で行けなかった
11月のテイストでタンクカバーはどんな人が作ったのかって話になってたみたい(笑)
今回は、会ったので普通のサラリーマンですと応えて置きました。(^^;;
OVERさんの企業理念ってカッコ良いですよ!
「輝くモノづくり」、「輝く人づくり」っていうものなんですけど、機会があったら
調べてみてください。
ひとりでも、作ったパーツをすげぇなって見てくれたなら僕は嬉しいです。
お金で買えない価値があるモノ・・・ってコレはカードの宣伝ですよね(爆)
テイスト、Super Monster Evoのレースでの新さんの走りがこれ!
アンダーカバーも擦らないようになって、思い通りに攻められたとの言葉を
貰って、一週間未満で仕上げた甲斐がありました(^_-)
・・・アンダーカバーの底が見えてるじゃん!
どれだけ倒し込んでるか解りますよね(汗)
いつの間にか底にもSTRIKER Racingのステッカーを貼ってたんだ(^^;;
実は、アンダーカバーを擦らなくなったら、エンジンのボルトを擦るように
なっちゃったです。
これは、僕にはどうすることも出来ません(>_<)
レース決勝は、1ラップ目の赤旗で再スタートでしたが見事2位フィニッシュ!
2位はもういいって事だから、次は優勝を期待ですね!
いつもの通りのレース前のバタバタですが、みんな頑張って車両を仕上げたんで
2位の結果も満足です!
レースに関われること、そしてレースって色んな人が頑張って出来るものなんですよね。