カーボンパーツ製作 Part 3 スプロケガード&その他 編
またまた無いものなので、カーボンパーツを作っちゃいました。
今回は、スプロケガードです。
転倒時にチェーンとスプロケの間に足を巻き込まれないためのパーツなんですが
ZRX400用のスイングアームは丸パイプで組まれているので、市販のものだと
上手く取り付けることが出来ません。
そこで、形状をパクっての製作です。
先ずは型作りをします。
今回は、油粘土をチョイス!
型の素材も手探り状態ですが、油粘土はなかなか良いですよ!
別アングルから見るとこんな感じ。
ちょっと大きめと言うか長めに作るのがポイントです。
ギリギリだとトリムする部分が無くなって、ストレートの部分もストレートでは
無くなっちゃいますからね。
ベースの部分はカーボンクロスが張り付くような感じになりますので・・・
いつものように離型のPVAを塗ります。
油粘土なので、少し弾いちゃいます。
何回か重ね塗りするんですが、ハケにたっぷりPVAを付けてサッと塗らないと
ハケが当たった部分が、また剥げちゃいます。
PVAが乾く間にカーボンクロスを切って置きます。
勿体無いんですが、形状物は繊維が斜めになるように45°の角度でカット!
この斜めが、型との馴染みが良いんです♪
PVAが乾いたらそおっと予めカーボンクロスを乗せて型に馴染ませておきます。
ここでヨレなんかを上手く処理しておけば、失敗がないですもんね。
馴染ませたクロスは、あまり触らないようにして保管して置いてください。
いよいよ樹脂を流します。
先ずは、型に樹脂だけ塗ります。
これが内側のクリア層になる訳です。
2〜3回塗れば良いですね。
半乾きの状態で先ほど型に馴染ませて置いたカーボンクロスを乗せて、
その上から、樹脂を塗って行きます。
ここでは気泡が入らないように注意しながら、しっかりクロスに樹脂を染込ませます。
積層するクロスの数だけ乾かしてはクロスを重ねて樹脂を塗る作業を繰り返します。
だいたい3プライぐらいで強度は確保出来ます。
最後にトップコートの仕上げです。
ここは面を出すためとツヤが出るように結構削るので厚めに塗ります。
一回では厚く塗れないので、3〜4回塗ります。
本当に最後の樹脂を塗るときには、パラフィンを入れて空気を遮断しないと
樹脂がいつまでも固まってくれません。
積層はノンパラ樹脂で最後はインパラ樹脂と使い分けても良いですね。
ラフトリミングをして裏返すとこんな感じ。
粘土はPVAのお陰でくっ付いていませんが、柔らかいので壊しながら除去します。
最後は、水に浸けると、PVAが溶けて綺麗に取れます。
粘土を取るとこんな感じです。
綺麗に取れたでしょう?
表面の面出しをしながらひたすら磨きます。
磨いて白くなりますが、気にしなくて良いですよ!
後でコンパウンドで磨くと本当にピカピカのクリア層になりますから!
磨いた後に、本トリミングをします。
最終形状ですね!
違うアングルで。
コンパウンドで磨くとほら、こんなにツヤツヤでカーボンの地が綺麗に出るでしょ!
取り付けた状態がコレです。
バッチリスプロケをカバーしてるでしょ!!
メンテナンススタンドのフックも上手くかわしてるし、上出来です♪
その他のカーボン作品です。
左はパルスカバー、ジェネレータカバーの立ちコケガードで右がFフェンダーの
オイルクーラーへの走行風リップです。