FCR オーバーホール 冬眠中のメンテナンス 編


久々のゼファーネタです。
ストライカーの店長だったT君が独立して都筑インター近くにBagus!(バグース)
って店をオープンさせて、そこにダイノスターを設置するって言うので
本格的なセッティングをするためにオープンまで冬眠させてました(笑)
で、冬眠させている間に長年使っているFCRのプラスティックのエアベンドが
劣化してきてたのでOHを自分ですることにしました。
ヘッドもちょっと改良するので、それに合わせた冬眠中のメンテナンスです。



パッと見はそんなに汚く無いんですが、ところどころ粉吹いてたり、吹き返しでの
オイル汚れがあったり(^^;;



ファンネルを外すとほら、ガソリンの汚れがありますね。
一番右は拭き取ったので比べると汚いでしょ(汗)



先ず、トップカバーを外してシャフトに留ってるリンクのネジを外してスライドバルブを
抜き出します。
間違っても+のネジは外したり緩めちゃダメですよ!
こっちは、スライドバルブの左右の調整用で微妙なクリアランスをケイヒンが
調整して出荷してくれてますから。



続いて両サイドのM6のキャップボルト(片側3本)を外します。
黒染めのキャップボルトなので、もうサビサビでした(>_<)



慎重にボディを横スライドさせると、こんな感じで分離出来ます。
写真の中央の上にボルトが写ってますが、中はもっとサビてました(汗)



キャブレターピッチを決めているスペーサーカラーもサビてたので、コンパウンドを
使って磨いて置きます。
下が磨いたスペーサーですが、綺麗になるでしょ♪



取り出したスライドバルブをチェックしたら、浮動バルブのコーティングに若干の
擦れはありましたが、浮動バルブの中のゴムシール(リップ)も外側のローラーも
問題はありませんでした♪
FCRマニュアルの定期交換時期はスモールボディの場合は2シーズンまたは
3万2千kmごと です。
2シーズンはとうに超えてますが、3万2千kmなんて途方も無い距離は
走ってね〜し(爆)
2〜3年してOHするときには交換しておくと安全かなって感じです。(笑)
あっ! FCR独特のカタカタ音がしなくなったら浮動バルブのゴムシール(リップ)が
寿命で、特にアイドリング付近で調子が悪くなるみたいです。



3番、4番を外したら、1番、2番を外します。
中央のリンクは外しちゃダメです。
ここもリターンスプリングとかを外しちゃうと組み付けが面倒ですから。



スロットルシャフトのベアリングには特殊な耐油・耐熱のフッ素グリスが
使われています。
このグリス、ケイヒンの推奨はNOK製バリエルタL55/2と言うものなんですが、
75gで¥16000−ぐらいで売られている高価なグリスです。
調べると食品機械用となってますね(汗)
4つのボディで2〜3gしか使わないのに、75gも要らない!!
OHする人が数人?十数人?集まれば共同購入しても良いと思いますが
簡単に手が出るものじゃありません!!



ネットで同等のものは無いかと思って調べていたら住鉱のスミテックF931って
グリスが性能が殆ど一緒であることが解りましたが、こちらも多少安いものの
100gで¥12000−ぐらい。
100gも要らない、要らない!
でネットオークションをダメもとで見てみると30gの小分けが3千数百円で売られて
いるのを発見!
ちょうど出品者が会社の近くだったこともあって直接取引で購入しました。
でもね、30gも要らないんですよね。 本当は。
10g単位の小分けで売ってくれたら良かったんだけど(爆)



劣化してたプラスティックのエアベンドやパイプのOリングも新品に交換して
バラした順序の反対で組み付ければ完成♪
おっと!
スライドバルブの高さ調整はシャフトにリンクを取り付ける際にセットする
マイナス頭のイモネジと六角7mm頭のネジで調整します。
マイナス頭を締め込むとスロットルボディが下がって六角を締めて
マイナスを緩めると上がるって感じです。
スコビット側から見てアイドリングアジャストスクリューを上げて行った時に隙間から
見える光がどれも同じになるように調整します。
それとアイドルアジャストスクリューを下げて全閉にならないとダメですよ(^_-)



車体に取り付け〜♪

ウエスで見えませんがメインジェットのメンテナンスプラグもファンネルに合せて
新品を赤のアルマイトにしてヨシムラMJN風?(笑)
さすがにトップカバーは赤の縮み塗装にはしてません。 
・・・でもそのうちに赤アルマイト?(爆)

セッティング&結果は次回で(笑)



MAIN