この文書は英語版の最新のSqueakに、最新の日本語環境(多言語環境)をインストールして試したい人向けのものです。(情報はもはや古くなりました。)
Squeak3.9以降については、日本語環境インストーラのページをどうぞ。
Squeak 3.8につきましては、鷲見さんの公式版 3.8 に日本語フォントなどを追加するをご参照ください。
下記はSqueak 3.5-3.7までの情報です。
単純に「スクイークトイ」で遊びたいという人は、阿部さんのページ(http://squeak.hp.infoseek.co.jp/)にできあいのものが置いてあります。すぐに使えるメリットがありますが、Squeakのバージョンが多少古く、開発者用のメニューがoffになっています。
以下は最新のSqueak3.5を使い、「スクイークトイ」だけでなくいろいろやりたい、でも表示は日本語がいい、というヨクバリな方のためのインストラクションです。(3.6betaの場合は末尾をご覧ください)
Squeakのさまざまなプログラム(パッケージ)はパッケージローダというツールを使ってインストールできます。日本語(多言語)パッケージを入れると英語版Squeakで日本語が使えるようになるのです。
パッケージローダは、Squeak3.5に最初から入っているわけではありません。パッケージローダを最初に起動しようとしたときに、自動インストールされます。ルートのメニューから "open"->"Package Loader"を選ぶと、インストールするかを確認するダイアログがでます。ここで"Yes"と答えると、ダウンロードが開始され、パッケージローダも含めた一連のパッケージ管理ツールが、まとめてSqueakに入ります。
SqueakMapインストールの確認
他にもいくつかの確認のポップアップメニューが出てくるかもしれませんが、基本的にすべて"Yes"と答えておきます。
しばらくすると、二つのウィンドウが開きます。"SM Package Loader" というタイトルのウィンドウがパッケージローダです。 "Packages"と書いてある方は、パッケージを保存したり整理したりするDVS というツールです。今回は関係ありませんので閉じてしまってください。
さて、パッケージローダを見ると、左側のリストにたくさんのプログラム群 (パッケージ)が並んでいるのを確認できます。右側は現在選択しているパッケージの説明文になります。
日本語を使えるようにするには、"Squeak Multilingualization"(Squeakの多言語化)というパッケージをインストールします。パッケージローダは、最新のSqueak用に作られたものだけをリストアップしているので、場合によっては多言語化パッケージが表示されていないかもしれません。その場合は、リスト上で右クリックしてメニューを出し"display only packages for current version"のチェックをはずすと見えるようになります。
パッケージローダの「最新のみ表示」指定をはずす
"Squeak Multilingualization"を選択して、メニューから"install"を選びます。しばらく時間がかかりますが、これで日本語環境( 正確には多言語環境)がインストールされます。
"Version Note"と書いてあるウィンドウが上がったらインストールは終了です。インデントしてある三行の初期化コードを"do it" すると、
日本語環境初期化用のコードを"doit"
いきなりSqueakが日本語表示になります。
タブやメニューが日本語になったSqueak
いちいち日本語環境をインストールするのも面倒なので、別名でイメージをセーブしておきましょう。
ルートメニューを出し、「別名で保存・・・」を選択して好きな名前を入れます。日本語のファイル名は使えませんので注意してください。セーブ後は、新たにできたイメージを立ち上げるだけで日本語環境を楽しむことができます。
Squeakの多言語環境は、執筆時の時点(2003年8月) ではまだ未整備な部分がたくさんあります。日本語表示を見るとうれしくなってしまい、常にこちらを使いたいと思うかもしれませんが、プログラミング環境としての安定を求めるのであれば、プレーンの英語版もとっておくべきでしょう。
Mac OS Xで日本語入力するにはVMを変えねばなりません。林さんのページをどうぞ。
Squeak3.6betaでは、上記の方法ではうまくいきません。3.6用の多言語パッケージを使う必要があります。
最終更新:2005/7/28
作成: 2003年夏
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