一目に一目惚れ 第2回

遅行線(上昇)と利食い売り

第1回と同じく、今回も遅行線です。

今回は上昇波動での遅行線と実線の接触についてです。

今回使用するチャートは証券コード1757のキーイングホーム(株)です。
この銘柄は買い時代に入っています。
日経平均の時と同様に遅行線が実線に触れると、現在の相場を維持する為、上昇の動きを見せています。

緑の丸で示したところが遅行線と実線の接触、赤線がその後の上昇です。

ここまではチャートを見れば一目瞭然、上げ相場の初期である事から、
遅行線と実線が接触すれば買いという判断が成り立ちます。
これだけだったら、チャートを後から見て遅行線が実線に触れた後の上昇を説明しただけで後講釈でしかありません。

では、今回何を言いたいのか?
それは、この銘柄の上昇終了を掴むにはどうするかです。
この銘柄は、明確に遅行線と実線の関係が上昇タイミングを示しています。
では、このパターンが崩れた時どうなるか?と言う事です。

つまり、遅行線と実線が接触した時上昇しなくなる事、これが買い時代の終了を示すわけです。

このチャートは現在遅行線が実線に触れるところです。
この後下落するか、上昇するか、保合いでエネルギーを溜めて再上昇するかはわかりませんが、
利食いする立場の人にとっては、利食いしておくべき状態です。
なぜなら、前回遅行線に接触した後の上昇があまり無かったと言う事で、上昇終了が近いと思われるからです。

一目均衡表を解説しているページの多くは雲を重視しており、
雲を上抜けたら買い、下抜けたら売りと説明を多く見かけます。
確かに、その説明は間違っていませんが、そこで説明している売りタイミングは
空売りなどの売りをしかけるタイミングであり、利食い売りのタイミングではありません。

本来、一目均衡表で利食い売りのタイミングは、目標となる日柄で目標となる値段を達成するタイミングです。
ちなみに、この銘柄の場合、売りはE目標値522円を達成した10/17の後、底値から2期に相当する10/21頃でしょう。
雲を下抜ける迄持っていたら、どうなるのでしょうね?
その前に遅行線が実線を割り込んで売り時代に入ってしまう事になるでしょう。

ところで、遅行線が実線に触れても反発しなくなるタイミングは日経平均でも見られます。
一目おやじのたわごと」(11/20)でも書いている下げ相場終了の時期です。
この時のチャートを確認してみて下さい

と言う事で、一目均衡表の遅行線が「断じて、ゆるがせにしてはいけないという、重要なもの」として

相場の方向性を見る時の急所を知らせてくれるのです。

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一目おやじ