日光 中禅寺湖のクリンソウ





クリンソウという花は、高原の水辺にはあちらこちらで見かけるサクラソウ科の花ですが、群生(この言葉には個人差がある)は見たことがなかった。日光中禅寺湖の湖畔にこのクリンソウの群生地があるということで、見頃といわれる6月のはじめに花見に行った。戦場ヶ原周辺は自動車の乗り入れが禁止されて久しいが、この群生地もこの乗り入れ禁止区域にあることからバスに乗り換える必要がある。しかも始発は午前5時30分。次の便は8時と、非常に厳しい時刻表になっている。これは始発でしょう。しかし誰しも考えることは同じはず。5時30分というのなら4時にはついていないと乗れないのではということで非常に早い出発となったのです。眠い、眠い。 4時30分に着いたが、さすがに車も人もそれなりにいる。5時には行列ができ、始発便は満員となった。途中の小田代ヶ原にはもっと早い時間からバスがでているが、その便に乗った人がこの始発便に小田代ヶ原から乗ることは難しい。人気です。


バス停から歩くこと5分、そこには見たこともないクリンソウの絨毯が広がっています。この群生地を管理されている方々のご努力に頭が下がる思いです。 この地区にも鹿害があるらしく、周囲にはネットが張られています。日光の鹿問題はクリンソウにも影響を及ぼしています。自然を守ることという意味を日本人は問われているような気がします。自然を守ることは実は自然全体の生態系を守ることだということを改めて認識する時期にきています。鹿だけを守っても仕方ないのです。



水と紅葉の組み合わせが見事です。この湖は観光化がすすんでいると強調できるほどでもないので、のんびりできてうれしいです。

帰りはスムーズに10時頃には出発地の赤沼のバス停に着きました。このときにはバス停では大行列ができていました。バス停の駐車場に入るのに行列、バス停には150人以上が行列を作っています。いやはや始発便で行ってよかった。


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