スキムと呼ばれる波打ち際の厚さ2cm位の薄い水の層を滑るのがスキムボード。
板は長さが120cmから140cm位でちょうどボディーボードとショートボードの中間ぐらいの長さでサーフボードのようなフィンはついていない。
このボードの上に立って水の上を滑っていく。
イメージがわかない?
波打ち際でスキムボードを使ってスケボーをやるような感じかな?
まずボードを抱えて砂浜をダッシュ、ボードを水の上に落として素早く飛び乗る。そのままボードに乗って水の上を 滑っていく。これがスキムボードの入り口。
これだけでも、おもしろい。
これが出来るようになったら次のステップとして、打ち寄せる波を利用する。
ずばりワンメイク!!
これが、難しいしかなりはまる。
奥は深い。
まずこれがないと始められません。
値段はピンからキリまであって(なんでもそうですが)、自分のスタイルにあわせて選べば良いと思いますが、
本当のスキムボードの楽しさを味わいたいなら最初から、本格的なモデルを選ぶべきでしょう。
長く使えるしね。
でも、そういうモデルは値段も高く(6〜8万円くらい)気軽に始めるにはきびしいと思われる方が多いでしょう。
(スノーボードでももしかしたらこのぐらいで揃えられるかもしれません。)
知り合いにスキムボードを持っている人がいれば借りてやらしてもらうのが良いでしょう。
そうじゃない人はレンタルで一度やってみる事をお勧めします。
レンタルボードは三重県の市後浜、和歌山県の磯ノ浦にある「ルースターテール」というショップでやっています。
もし、行くことが可能であればそれが良いでしょう。
購入は最近は量販店でも売っていますし、以前と比べると手に入れやすくなってきました。
できれば、スキムボードを実際にやっている店員さんがいるショップで購入する事をお勧めします。
ブランドで有名なものとしてSLOTSTIK,VICTORIAがあります。
このあたりをチョイスしておけば間違いないでしょう。
板のサイズですが体格によって選ぶのが基本ですが、(長いほど浮力が得られる)
あまりに長い板は浮力があってよい反面コントロールしにくいという短所もあります。
また、極端に短い板だとコントロールがしやすいが浮力がなく初心者だとすぐに沈んでしまいます。
最初に選ぶ板で上達がかなり左右されると思いますので、出来ればきちんと選んでくれるショップを
利用しましょう。(安くないもんね)
板の足をのせる面をデッキと言います。
板の表面はツルツルでましてや水がつくとかなり滑りやすくなってしまいます。
その上に飛び乗っては、足が滑ってしまって危険ですしそのまま板の上に乗り続けるのは困難です。
そこで、滑り止めが必要になってきます。
ワックスはその滑り止めの一種です。
スキーやスノーボードのワックスと違って同じ蝋でもこちらは滑りにくくするために用います。
使い方は、デッキの汚れを落としてからワックスを塗りこんでいきます。
最初のうちは全面に塗ったほうが良いでしょう。
上達してくるとある程度乗る位置が決まってきますので、不必要な所には塗らなくて済みます。
ワックスはスキムボードをやっていくうちに、剥れてきたり砂を巻き込んでグリップがなくなってきたりします。
そうなったら、一度古いワックスをはがして新しく塗り直します。
はがし方は、市販のスクレイパーで削り取る、ワックスリムーバーで拭き取る、日光に当てて溶かして拭き取る
等の方法がありますが、削り取るのが無難じゃないでしょうか。
ワックスの種類としては、気温によって3〜4種類ぐらいに分けられます。それぞれ融点が違うのでその時の
気温や天候でワックスを選びます。凝った人はスキーと同じように下地にベースワックスを使ったりします。
デッキパッドも滑り止めの一種です。
凸凹の付いたウレタンゴムをデッキに貼ります。
貼る位置は基本的に足を乗せる位置になります。
つまり、板の前後に一枚ずつ貼ります。
よく見かけるパターンとして、ボードの後に幅広のタイプ、前に細長いタイプを貼っている方が多いようです。
デッキパッドだけでは、間違ってデッキパッドの貼っていない位置に足を乗せてしまった時に危険なので、
その他の部位にワックスを塗ります。
じゃあワックスだけで十分じゃないかと思われるでしょう。
でも、初級者の方にこそこのデッキパッドをお勧めします。
スキムボードは足を乗せる位置がかなり重要になってきます。
スキーやスノーボードで極端に前や後にビンディングがあったら上手く滑ることが出来ないでしょう?
スキムボードでもこのことは当てはまります。
スキーやスノーボードの場合、足の位置はベストな場所にビンディングがあり、その位置で固定されます。
でもスキムボードにはビンディングはありません。
そこで、デッキパッドによって足を乗せる位置を決めてやるのです。
上級者の場合、デッキパッドが無くても安定していい位置に乗ることは出来ますが、初級者の場合、
どうしても乗る位置がばらばらになってしまって安定して乗ることが出来ないことが多いです。
でも、デッキパッドが貼ってあったらその位置に足を乗せてやることによって安定したライディングが出来るわけです。
ただし、全くの初心者の場合は乗ることすら困難なことが多いですから、
デッキパッドを気にしすぎて上手く乗れないこともあるかもしれません。
ですので、ある程度乗れるようになるまではワックスのみでもいいかもしれません。
夏はサーフパンツさえあればとりあえずは出来ます。(男の場合)
転ぶ機会が多いので夏でもラッシュガードは着たほうが安全でしょう。
春から秋にかけてはスプリングでOK!!
寒い日は長袖のアームがあれば重宝します。
基本的に走りやすいかっこうがいいので、膝は出てたほうが走りやすいです。
でも、冬はそういう訳にはいきません。
冬はやっぱりフルスーツが必要になります。
さらに、ブーツやグローブも必要でしょう。
グローブをはめると板を置きにくいと言う人もいますし、ブーツは乗りにくいと言う人もいるようです。
あと頭にかぶるキャップもあります。
私事ですが、過去数回耳に小石が入って耳鼻科で摘出してもらったことがあるんですが、
めちゃめちゃ痛いです。
耳鼻科の先生の話では、耳の穴が入りやすい形をしているらしく仕方が無いので耳栓を使いましたが、
これをするとかなりやりにくかったので今はそのままでやっています。
何か良い方法があればメールをお願いします。
まず石や岩の無い砂浜が必要です。
石や岩があればスキムボードが滑っていってくれないし、こけたりすると大変危険です。
始めてやるなら、遠浅のビーチが良いでしょう。
でも、夏場の海水浴場はやめましょう!
海水浴の人に怪我をさせてしまう可能性があります。
まずは、乗って滑っていく感覚をマスターすることが必要なのであまり波が無くても十分です。
もしかしたら、湖なんかでも出来そうです。
ある程度乗れるようになったら、やっぱり波が無ければ面白くありません。
波が遠くで崩れて崩れた状態(スープと言う)のままで打ち寄せる波は乗るのが難しいです。
波が波打ち際で崩れてくれるショアーブレイクの浜がベストです。
私は三重県の市後浜でいつもやっています。(冬は除く)
このビーチは関西、東海エリアではスキムのもっとも盛んなビーチのひとつです。
全日本選手権も開催されたりしています。
スキムボードのプロショップ「ルースターテール」もあります。
また関西でメジャーなサーフポイントの磯ノ浦でもかなり盛んに行われています。
ここにも「ルースターテール」があります。
最後に各ポイントにはそのポイントを守り続けているローカルの方がいます。
ルール、マナーをしっかり守らないと、スキムボード自体をやらしてもらえなくなる可能性もあります。
一人のルール違反、マナー違反が多くのスキマーに迷惑をかける恐れがあります。
各自、責任ある行動をよろしくお願いします。
ポイント情報を知りたい方は、メールで質問して下さい。
出来る範囲でお答えします。
・念入りな準備運動をしてからする事。
・岩などの危険物、障害物が周りに無い事を確認する事。
・周りに人がいる時にはスタートしない事。波打ち際には様々な人たちがいます。
スキムボードにはサーフィンのような リーシュがありませんから、予測のつかない方向にボードが
飛んで行く可能性があります。ですから周りには充分すぎるぐらい目を配る必要があります。
当然ですが、夏場の海水浴場は禁止です。
・他のマリンスポーツ同様、ビーチクリーンを徹底する事。
最近は携帯サイトの普及に伴い波情報がリアルタイムで入手出来るようになってきましたので、
必要無いのかもしれませんが、天気図を見ながら波を予測するのも結構良いものです。
波と気象とに特化した本が出版されていますので、もし宜しければ御覧になると参考になるかと思います。