私の日本海の若狭湾、お勧めメタルジグ

このジグは「今日は釣れやすい」とか「釣れにくい」といったことは多少あるが、主に重要なのはジグのアクションの加え方が一番重要である。その次にジグの形状。最後に色である。
アクションとジグ形状は大きく関係するが、色はアクションとは無関係と言ってよい。

そこで、形状によるジグの選定を考察してみる。
参考として某ルアー雑誌の水中撮影を参考にして書いてみた。

私がとりあえずいつも最初に使うルアーは、素早く沈下し、引き重りの少ないものをハイピッチショートジャークでシャクる。そして、少し疲れてきた頃までにその日のヒットパターンをある程度推測するのである。

まず第1陣はP-BOY 115g またはヒラジグラのスピードドロップ120gである。この2つのルアーで手返しよく棚に合わせて攻める。2つとも沈下スピードと引き重りの少なさでは逸品である。注意したいのは、フォーリングのアタリが多い日や、スロージャークにアタリが多い日は速攻沈下タイプはヒット率が下がる。船中で誰よりもヒットが多いとそのまま使い続けるし、そうでなければ第2陣にスイッチする。

第2陣はスティンガーバタフライハオリジグヒラジグラセンターウェイトの登場である。スティンガーは引き重りは多少あるもののアクションが大きい割には軽目、大き目のヒラ打ちアクションの中に小刻みな揺れがありアピール度は大きいと言われている。ハオリジグは沈下スピードが遅く、引き重りもかなりあるが、アピール度は非常に高く、揺れも安定している。少々アクションが少なくても実によく動くので初心者でも結構釣れる。
これらのルアーでいろいろなシャクリパターンを繰り返し、周囲の人のヒットパターンを見つつ、ルアーを決定する。

そして最後に周囲を見て、ヒットの多い人のルアー色に合わせる。
朝方と日中、夕方ではヒットパターンが変わることが多いので、ヒット率が悪いと、頃合いを見てこの作業を繰り返す。

ジグ名称

(製作元)

形状

タイプ

写真/インプレッション

P-BOY

VERTICAL

(タックルハウス)

ストレート

ストレートタイプでありながら非常に良く動く。早巻きではタイトな高速ウォブリングの動き。だだ巻きでも良く動き、若狭湾では定番ジグ。ロッドのアクションに対し、思うように動くので非常にテクニカルな事も対応してくれる。本体は柔らかく、状況に応じて曲げて使う人もいる。

P-BOY

VERTICAL

LONG SHAPE

(タックルハウス)

ストレート

ロング

2001年12月に発売したばかりでまだ使いこんでいないので今後報告したい。

ヒラジグラ

センターウェイト

(ザウルス)

ストレート

名の通り、フォーリング時、ヒラをうちながらかつ、ワイドに回転しながら落ちていく様はアピール度大、ハイピッチでも非常によく動く。早引きではタイトな高速ローリング。私の愛用ジグの1つ。塗装が弱いのが欠点。サワラが釣れるとホロがぼろぼろになる。

ヒラジグラ

スピードドロップ

(ザウルス)

ストレート

後方重心

誰よりも先に底を取りたい時、2枚潮の時は非常に役立つ。センターウェイトに比べ動きは悪いものの使い方を選べば出番は多い。

ハオリジグ

(Lamble Bait)

左右非対称

後方重心

今や少し古さを感じるが今だに良く釣れるので愛好者は多い。アピール度は大きく、だだ巻きでもタイトに素早くウォブリングし、非常に安定して良く動く。初心者にはお勧め。沈下スピードは多少遅いが、ワイドに回転しながらフォーリング。引き重りがかなりある。

ハオリキング

(Lamble Bait)

左右非対称

後方重心

ハオリジグの引き重りを少なくした改良型のようなジグ。動きもそこそこよい。エッジが鋭く、水切れのよいアクションがロッドで行える。

スティンガーバタフライ

(シマノ)

ストレート

ストレートでありながら大きなシルエットを持ち、アピール度は高い。大きく振れて動きもよく、ハイピッチショートジャークに向いているといわれている。

TAMENTAI

(DUEL)

左右非対称

100g以上はロング

私のクラブで愛好者は多い。アピール度が大きいのに引き重りも少なく、沈下スピードも非対称型としてはそこそこ速い。ジグが柔らかいのが難点。

スキルジグ

ストレート

紡錘形

前方重心

だだ巻きでは細かなウォブリングをする。ジャークをかますと素直に横スライドし操りやすい。フォーリングは遅い。アクションが小さめ。引き重りは少ない。マグロ・カツオに非常に効く動きをする。シイラもよくヒット。水平に動かすことが出来るのでマダイにも対応。

KOMOJIG ストレート

ヒラマサが良く釣れるとう。富丸の客はこのジグを使う人が多い。ハマチの数釣りもかなりの実績がある。

ツルジグ

VERTICAL

(GL工房)

ストレート

ちょっとだけ左右非対称

ストレートジグだが沈下はさほど早い方ではない。ロッドワークに対し、素直に動くので熟練者に愛用者多い。だだ巻きでは大して動かないので初心者には不向き。ハオリジグに対抗するロングセラー商品

ツルジグ

VERTICAL2

(GL工房)

左右非対称

ツルジグを非対称にし、後方重心とした。ロングジャーク時にイレギュラーアクションをおこせる。ハイピッチショートジャークではヒラうちをおこす。

ツルジグロング

VERTICAL

(GL工房)

ストレート

ロング

引き重りが少なく、沈下スピードも速くなった。大きめのロッドワークで切れのよいアクションを加えることでアピール度を高めるルアー。だだ巻きではあまり動かない。

O2METAL

タングステン鋼で脅威のスピードドロップ。2枚潮・激流対策に1つ。動きは良くないのでだだ巻きではおそらくHITは悪い。フォーリングのHITも狙えそうにない。ハイピッチで大きめのジャークをかますとよい。

スプラッシュブレード 後方重心

永井誠一氏のフィールドテストから生まれたジグ。沈下は早く、メリハリのあるジャークで水を切るようにスライドする。

クレイジーロング

(フィッシャーマン)

左右非対称

ロング

後方重心

沈下スピードはかなり早い。ハイピッチジャークでもウォブリングが大きくアピール度は大。沖縄ディープジギングでは多用されている。

アイルメタルTB

(DUEL)

ストレート

ロング

前方重心

ハイピッチからストップを入れるとイレギュラーに水平に大きく回転する。フォーリングも最初、横にスライドし、木の葉が落ちる様。マダイ狙いや活性が悪い時、他の人と異なった動きを演出してHITに持ち込む。テールフックをつけるとエビになるのでフロントフックのみでの使用が好ましい。

CONTACT CS

(タックルハウス)

ストレート

ロング

前方重心

非常にシルエットが大きく、アピール度は抜群。ハイピッチジャークから止めた瞬間に水平方向へのイレギュラーダートをおこす。巻き上げは軽いが、沈下スピードはちょっと遅く、潮の流れが速いときはかなり流される。大型青物に効果がありそう。かなりサイズは大きいジグだがハマチクラスでも結構食ってくる。

     

HOME