カスタムPOIの作成方法 - 備忘録 -

目次

1 私の環境

Garminのハンディデバイスは、カーナビの機能とは比べ物にならない。 なので、自分がGPS利用時に便利と思うポイントをWaypointとして登録するのだが、 登録点数の上限があって、多数登録はできない。 その場合に登場するのがPOI形式のファイルで、ガーミンに入れて利用する。

私は、ここ(GARMIN カスタム POIの日本語化)に公開されている POIファイルを便利に使わせてもらっている。 POI登録ポイントを近い順に表示してくれるので、 チャリで出かけた時、最寄りのコンビニリストが確認できる。

自分でこのようなPOIファイルを作成することは諦めているが、 自分で行ってみたい飯屋とかをチョコチョコと登録して、 たまにPOIを作成、インストしておくと、 この当たりにたしか・・・といった場合にも活躍してくれるので、 その程度のことはやっている。

で、その方法の覚書。個人レベルならいいと思う。

  • 作業環境
    • PC:TP510(Debian x86_64 GNU/Linux)
    • GPS:Garmin の eTrex30 と Colorado300 いずれも英語版
    • ネット環境
  • アプリ
    • Webブラウザ(登録したい所の座標を取得する)
    • Viking(WayPointなどの管理) - Viking GPS data editor and analyzer download | SourceForge.net

      開発は継続されているようだが、ほとんど停滞かと思う。 時々期待と異なる動きをするし、カシミール3Dに比べると完成度はかなり低いと思うが、 Linuxで動くこと、国土地理院のオルソ地図が使えることは魅力。

    • JaVaWa RTWtool(GPXからPOIへの変換ができる) - JaVaWa GPS-tools | Voorpagina -

      残念だが、wine 32 での利用になる。

      利用は自己責任で。 ネット検索で日本語の情報が出てこないので、 なにか注意が必要なのかもしれない。数年使ってるけど、まだ誰からも怒られてない。 以前は日本語が通らなかったように記憶。 Colorado300がメインだったので、日本語でPOIを作る必要はなかった。 今は、日本語を含むデータも大丈夫。

2 POIの元になるデータの収集、整理。

  1. ブラウザ と Viking を起動しておく。
  2. POIとして登録したい場所を、Google-map や Yahoo地図で検索する。
  3. 登録したいポイントの右クリックから、 「この場所について」とか「この地点の情報を見る」を選び、 座標を表示させる。下図はgoogleマップ。
  4. この座標をコピーして、Vikingのトラックポイントに新規登録。

    • アイコンも設定できるが、GPSデバイスと共通ではないと思う。 私はアイコンをテーマ毎に色分けするぐらいなので、良く分からない。
    • Vikingのファイル形式で、ちゃんと保存しておく。データは使いまわす。
    • POIファイルはレイヤー毎に作成するので、レイヤーで分類するとよい。
    • 私は、食、観光用、個人、遠出用のレイヤーに分けている。
    • 日本語表示出来ないデバイス用にアルファベット名にすると、 デバイス画面の表示長くなりすぎるので、短い命名に努める。

    B3_003.png

    図1: WayPointの座標(Google)

3 GPX形式でポイント情報を吐き出し、POI形式へ変換。

Vikingではレイヤーを指定してGPXファイルとしてExportする。

左ペインで該当レイヤーを右クリックし、ExportLayer の、 Export as gpx か Export via GPSbabel を選ぶ。

吐き出したGPXを、そのまま他で使うなら、GPSbabelを通す方がよい。 日本語名が使える。 RTWtool で使うだけなら、GPSbabel を経由する必要は無い。

吐き出したGPXファイルのPOI形式への変換は、JaVaWa RTWtool で行う。 先のgpxファイルを開く。読み込まれたポイントデータが表示される。 ここで表記等の変更ができるので、必要に応じて作業する。

jawawa.png

図2: RTWtoolの表示例

Export to: で Garmin POI file を選択し、メニューバーの Convert をクリックして、 ファイルを指定して保存。

最後に View POI statistics? と聞かれるが、No にする。

後は、デバイスに送り込めば良い。

RTWtoolは他にも色々できそうだが、試してない。

2017-03-13.jpg

図3: Extra POIの表示例(eTrex、colorado)

4 近接アラームについて

JaVaWa RTWtool で変換する場合、近接アラームの設定が可能だ。 メニューのsettingから、Waypointsの項目でProximityの値をメートルで設定すれば、 アウトプット全点に情報が追加される。

ただ、そのままでは etrex30英語版では認識されなかった。 出力ファイルの修正が必要のようだ。 なので、一旦 JaVaWa RTWtool で 、近接アラームを一括追加したgpxファイルを作成する。

ちなみに、Vikingでこのような追記は出来ないみたい。

修正は、以下のような出力箇所を

<extensions>
<gpxx:WaypointExtension>
<gpxx:Proximity>200</gpxx:Proximity>
</gpxx:WaypointExtension>
</extensions>

次のように変更すると、

<extensions>
<wptx1:WaypointExtension>
<wptx1:Proximity>200</wptx1:Proximity>
</wptx1:WaypointExtension>
</extensions>

近接アラームが200mに設定される。

ちなみにgpxファイルをpoi化しても、変更は反映されなかった。 単純にgpxファイルに近接アラームを一括追加するというだけだ。

でも、点数制限はあるものの、 道案内用のwaypointのgpxファイルを作成し、近接アラームを設定しておけば、簡易ナビになる。はず。 以上

著者: AYAGE

Created: 2017-11-14 火 12:22

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