外貨預金始めました
−1998年12月29日−
1998年の景気対策に名を借りた国、地方のべらぼうな借金に恐怖を感じ始め、インフレによる貯金の実質価値下落に対抗するために外貨預金、金保有の検討を始めた。
外貨預金編
外貨で持っていれば、インフレによって円価値が下がっても大丈夫のはず。当然、強い通貨で持つ必要が
ある。米ドル、スイスフラン、英ポンド、独マルク等。後進国で自国通貨よりドルの方が信用されるのと同じ考えである。米ドルが信頼高いが、ヨーロッパは1999年からECUに切り替わると強い通貨となるかもしれない。
リスク回避が目的であるが、預金金利は高いにこしたことはない。この点でも外貨定期などは有利である。
1998年12月29日、早速、まずは預金のあるさくら銀行某支店に向かった。
外貨預金に興味があると言うと、為替窓口に連れていかれ、ここで女性担当者から説明を受けた。
最も気になるリスクについて尋ねた。
為替差損と預金保険対象外であること。定期は中途解約できない。
これは事前知識どおりなので意外点なし。さくら銀行のような危ない方の銀行で外貨定期預金をするのは、日本円で持っているより、リスクを高めることになる。なお、為替差損の方は、定期の満期日のレートが自動的に適用されるわけでないので、レートが悪ければ、そのまま放っておいてもよいらしい。本人が日本円への戻し手続きをした日のレートとなる。満期後その間は、普通預金の利率となる。
手続きについて
邦銀では普通のことかもしれないが、窓口まで本人が来ないと何もできない。それも同一支店でないとだめ。
銀行窓口が開いているような時間に来れない人間にはたいへん不便。インターネットバンキングも有料のうえにメニューがわずか。
特にあきれたのは、外貨定期を始めることを決め、入金を自分の口座から引き下ろしてもらおうとしたところ、ATMで現金を出してこいと言われたこと。同じ銀行の普通口座から定期をつくるだけなのに。。。 年末でATMは大行列。為替コーナーは私一人。しかし指示通り呆然とATM行列最後尾に並んだのでした。
唯一、郵送でOKとなったのが、外貨定期預金の満期時自動継続の停止依頼。
外貨普通預金口座の価値
円普通口座と外貨普通口座の間で、資金を移動させることにより、うまく運用すれば為替差益を稼ぐことができる。TTSレートとTTBレート以外に、特に手数料はないそうだ。米ドルでは、TTSとTTBには2円の差しかないので、それ以上円が動けばもうけることが出来る!。2円くらいすぐ動くぞ!。おおおおおお。。銀行ディーラーだ。。。
しかし、、、毎回窓口で手続き必要とのこと。私には無理。残念。
外貨普通口座にある外貨を海外で引き出すことができない。法律の関係でそうなっているようだ。
といわけで、私にとって外貨普通口座はあまり価値無し。開設せず。
外貨定期預金金利
英ポンド(5%)が一番よく、次が米ドル(4.2%)。スイスプラン(1%以下)は全然低い。
米国は景気減速気味で、金利低下傾向だそうだ。長い期間の定期の方が有利?
しかし、初めてなので、無難な米ドル1ヶ月定期とする。
12月29日のレート、TTS:1ドル117.25円、利率4.21875%(年利換算)、満期時自動継続
さて、まずは1ヶ月後にどうなることやら。
次に、続けてシティバンクの某支店へ。
とりあえず口座を開設し、外貨預金の説明を聞こうと入店すると、「口座開設には、30万円以上の入金が必要です」との文字が。。。しかたなく、30万円引き下ろして、再入店。口座開設及投資相談コーナーへ。
邦銀窓口と違い、1つ1つパーティションに区切られた中で相談員と客が交渉している。何となく場違いのような雰囲気(資産家が来る場所に感じられる)に悩みつつも、順番を待つ。結局私がこの日の最後の客となった。
またもや女性担当者に迎えられる。バイリンガルの彼女、日本語が少しなまっている。
シティバンクのリスク
預金保険機構に加盟していない。よって円預金、外貨預金とも保護されない。しかし、外貨預金は邦銀でも保護されないから実害無し。
30万円相当以上口座にないと、口座維持手数料(月千円程度)を取られる。
その他特徴
ホームバンキング、インターネットバンキングが使える。使用料無料。ネットスケープ4.0以上、IE4.0以上とのことだが、私の担当者はIE4.0ではうまく動かないので、ネットスケープにしてくれ、と言っていた。
さっそく、ネットスケープをインストールし、試用。口座確認やレート確認を行った。うまく動くようだ。今後は支店まで行かなくてもすむ。
円普通口座から外貨普通口座へお金を振替させるのに、TTSレート以外に手数料を取られる。1ドルあたり3円(担当者)or2円(説明書)。逆向きも取られるのかは不明。邦銀では手数料なかったのに。。。
これでは、10円近く円安にならないと、為替差益を得られない。インターネットバンキングでせこく儲ける作戦は潰え去った。
なお、この手数料は外貨定期預金を開設するときには不要のようだ。
外貨定期預金金利が低い。
それもかなり低い。さくら銀と年利2%ぐらいの差がある。うーん、あわてて口座を作ったのは失敗か?
というわけで、外貨定期の開設は見送り、約款をもう一度詳細に検討することとする。
1998年12月29日の結論
経営体力の低い邦銀で、外貨定期をつくるのは、危険を増すだけ。海外銀はシティバンクのように金利が低い可能性が高い。よって、現在比較的体力があると言われている東京三菱あたりで、短期の外貨定期を行うのが一番無難。
金編
外貨預金のこの他のリスクに、ロシアのような外国為替停止のケースがある。このようなときは、国家的金融危機なので、銀行預金は円、外貨問わず壊滅に近い。銀行が閉まり貯金を下ろせないからである。
このときでも、価値を残すのは、何らかの現物ということで、資産の代名詞「金」についても調査開始。
インターネットでホームページを持つ田中貴金属工業、金やプラチナを扱っている。
ここ1年ほどのレートも紹介してある。これだけを見れば、どうみても、今が買いだ。しかし、実際はここ10年ほど金は低落しているとの情報もある。長期動向の調査が必要だが、現在見つかっていない。
1kg単位で取り引きしないと、手数料を取られる。よって、毎回100万以上の投資判断が必要なので、勇気がいる。さらに金は預金と違い利子を生まない。
金は儲けるためのものでは無いと考える必要がある。損を少なくする、いや、資産全滅を避けるためのものだ。
あともう一つ、消費税がかかる。100万に5%で5万。これは痛い。。買って5万売って5万。どひゃーーー。
保管にも気を使う。貸金庫は年1万から2万する。といって、手元に持っておくのも危険大。
1998年12月29日の結論
金保有も大変だ。ロシアが保有金を放出するのを期待して、しばらく様子を見ることにする。
−1999年2月2日−
外貨定期預金開設から1ヶ月たって、さくら銀から連絡がきた。1月29日から、また1ヶ月自動継続される。
しかし、利率が3.250%に下がっている。為替もTTBレート115.35円なので、まだ差損が発生している。
−1999年3月2日−
さくら銀から定期連絡。今度の1ヶ月は利率3.21875%となり、またまた下落している。
それでも日本の定期預金1年分の利子を既に得ている。
さらに為替レートがTTB118.55円となり、差益が発生し始めた。
さくら銀が50万円以上からの外貨定期を始めているようだが、利率が相変わらず店頭でしかわからないようだ。
−1999年6月20日−
久しぶりの更新。各期間の利子は、3.21875%(2/26-3/31),3.21875%(3/31-4/30)、3.125%(4/30-5/28)
利率は下がったまま安定している。アメリカの株価が天井付近なのを考えると、利率を上げるわけにはいかないのだろう。
そういえば、シティバンクの口座はほったらかしだなぁ。
一方、金はついに下がり始めた。一部個人投資家は早くも買いに動き始めたようだ。しかし先物はまだ下がり傾向のよう。
もう一段の下げを期待しよう。
−1999年11月3日−
約5ヶ月も経ってしまったが、この間に大きな状況の変化が2つあった。1つはたぶん良いニュース。もう1つは悪いニュースだ。
まず、良い方は、さくら銀行と住友銀行の合併も視野に入れた提携だ。正直言ってさくら銀行に資産のほとんどを預けている
身として、潰れるのでは?という不安が大きかった。でもこれで当面は安心だ。なんせ、合併すれば
「大きすぎて潰せない銀行」の1つになるからだ。
さて、悪いニュースは言うまでもなく最近の円高である。1割以上上がったままで、大きな為替差損が出ている。
こういう場合は、さらに外貨預金を増やし、全体の平均為替単価を有利にするのが普通のようである。
対ドルレートも安定してきており、さくら銀行の危険度も下がったので、追加外貨貯金の検討に入る時期が来たようだ。
ただし、シティバンクは相変わらず利率が低いので話にならない。
なお、各期間の利子は、3.250%(5/28-6/30),3.65625%(6/30-7/30),3.625%(7/30-8/31)、3.875%(8/31-9/30)。